lo ro ponjo papri: Difference between revisions

From Lojban
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<div  id="tiki-clean">
==旧サイトからの移行が完了したページ==
== まる暗記ネット ==


<div  class="wikitext">
* [[まる暗記ネット]]: リンク切れ。他からリンクがなければページを削除。
Windows、PDA、携帯電話での暗記支援システム
* CLL 日本語レジュメ 第6章: 削除
 
* CLL 日本語レジュメ 第3章: 削除
 
* [[ロジバン周辺の知識]]: 文字化け修正
[http://maruanki.net/ アプリケーション]
* [[CLL を初心者が読むための章の順序]]
 
* [[gadri の論理学的観点からの解説]]
 
* [[学習]]
</div>
* [[勉強会]]
----
* [[コミュニティ]]
 
* [[ようこそ! (日本語)]] (「ホームページ」を統合)
== コミュニティ ==
* [[CLL 勉強会 日本語レジュメ]]
 
* [[the Complete Lojban Language 日本語抄訳]]
<div  class="wikitext">
* 編集方法: 削除
 
* [[文法改良案]]
== ロジバンのコミュニティ ==
 
 
=== 日本語話者のコミュニティ ===
 
* [http://groups.google.com/group/lojbo_citno_girzu ロジバン若手の会]
* [http://groups.google.com/group/lojban-soudan ロジバン相談室]
* [[%E5%8B%89%E5%BC%B7%E4%BC%9A|勉強会]]
* [http://audioboo.fm/users/31655/playlists/7486- お試し!ロジバン語!(岡見文克のポッドキャスト番組)]。学習素材は[http://wikitravel.org/ja/%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%90%E3%83%B3%E8%AA%9E%E4%BC%9A%E8%A9%B1%E9%9B%86 ウィキトラベルのロジバン語会話集]など
* [http://twitcasting.tv/cogas_uasanbon/show/ ゆるろじらじお]
 
 
=== 英語話者のコミュニティ ===
 
* [[Lojban+timeline|Lojban timeline]]
* [[Social+history+of+Lojban|Social history of Lojban]]
* [[Lojbanistani+Culture|Lojbanistani Culture]]
* [[Ideologies+and+Philosophies+about+Lojban|Ideologies and Philosophies about Lojban]]
* [[Presenting+Lojban|Presenting Lojban]]
* [[Dictionary|Dictionary]]
* [[Lojbanic+Forums|Lojbanic Forums]]
* [[Meeting+other+lojbanists|Meeting other lojbanists]]
* [[Info+about+individuals+-+mostly+lojbanists|Info about individuals - mostly lojbanists]]
* [[lojbo+prenu|lojbo prenu]] ''Lojbanic personalities''
*  generations, waves and epochs of Lojbanists
** [[New+Growth+Lojbanist|New Growth Lojbanist]]
** [[%27Tweeners|'Tweeners]]
** [[Old+Timers+and+Aborigines|Old Timers and Aborigines]]
** [[The+Founders|The Founders]]
** [[The+Vorta|The Vorta]]
** ''please add more links''
* [[Bouquets%2C+kudos|Bouquets, kudos]]
* [[Negative+opinions+of+Lojban|Negative opinions of Lojban]]
 
</div>
----
 
== ホームページ ==
 
<div  class="wikitext">
 
== ロジバン ==
 
<br>
1950年代、合理的で中立的な意思疎通を目指す言語学者・プログラミング学者・論理学者などによる言語開発が始まりました。 その中、1987年、ロジバン(lojban)が発表されました。
 
 
ロジバンの音はなるべく多くの人にとって易しくあるように工夫されています。 例えば連続子音に不慣れな話者があまり不公平とならないように配慮されています。
 
 
特殊文字がありません。 ロジバンは一般のどのコンピュータ・キーボードからも入力できます。
 
 
地球上で最も多く話されている6つの言語 ― 中国語、スペイン語、英語、ヒンディー語、ロシア語、アラビア語 ― から採取した単語をコンピュータで融合することでロジバンの約1300の基本単語が生まれました。 さらにこれらを組み合わせて新しい単語を造れます。 同音異義語が発生しないようにも工夫されています。
 
 
気持や態度を簡単に表すための特別な言葉が揃っています。 これらを組み合わせて複雑な心情を表すこともできます。
 
 
自然言語と比べてロジバンの文法はとても規則的です。 構文はコンピュータが認識できるほどに非曖昧です。 そしてこれは意図的な曖昧表現を不可能にするものではありません。 文意を敢えて曖昧にすることは可能です。
 
 
わからないことがありましたら以下を訪ねてください:
 
 
* [http://groups.google.com/group/lojban-soudan Googleグループ ロジバン相談室]
 
<br> <br>
【例文】
 
 
klama <br>
 
 
klama pu <br>
来た(過去)
 
 
klama ba <br>
来る(未来)
 
 
klama ba za <br>
やがて来る
 
 
do klama ba za <br>
あなたは、やがて来る
 
 
do mi klama ba za <br>
あなたは、わたしのもとへ、やがて来る
 
 
do mi klama ba za ui <br>
あなたは、わたしのもとへ、やがて来る (嬉!)
 
 
</div>
----
 
== ロジバン周辺の知識 ==
 
<div  class="wikitext">
言語関係一般
 
 
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%8D%E9%9F%B3 母音]
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%8D%E9%9F%B3 子音]
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%AE%E8%BE%9E%E6%8A%80%E6%B3%95#.E6.AF.94.E5.96.A9 修辞技法]
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%80%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3 モダリティ]
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%95_%28%E6%96%87%E6%B3%95%29 法]
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A8%BC%E6%8B%A0%E6%80%A7_%28%E8%A8%80%E8%AA%9E%E5%AD%A6%29 証拠性]
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AB%96%E7%90%86%E5%9B%9E%E8%B7%AF 論理回路]
 
<br> <br>
ロジバンに影響を与えたもの
 
 
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%94%E3%82%A2%EF%BC%9D%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%95%E3%81%AE%E4%BB%AE%E8%AA%AC サピア・ウォーフの仮説]
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%A0%E6%84%8F%E5%91%B3%E8%AB%96 フレーム意味論]
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8F%BE%E8%B1%A1%E5%AD%A6 現象学]
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%84%9F%E6%83%85%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7 感情の一覧]
* [http://en.wikipedia.org/wiki/Propositional_attitude Propositional attitude]
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E6%96%87%E6%B3%95 認知文法]
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%83%87%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88 スワデシュ・リスト]
 
<br> <br>
形式文法に関する用語
 
 
* ロジバンの文法は、 YACC, PEG, BNF, EBNF などで記述できます。 これらは、人やコンピュータがロジバン文の構造を形式的に解析([http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A7%8B%E6%96%87%E8%A7%A3%E6%9E%90 構文解析])するのに使います。
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E6%A2%B0%E8%AA%9E 機械文法]は、言語の形式文法のうち、機械語(電気信号 0/1 の集まり)に翻訳できるもののことです。 この翻訳に構文解析の過程が含まれます。
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BD%A2%E5%BC%8F%E6%96%87%E6%B3%95 形式文法]は、言語(自然言語もプログラミング言語も)の文法を数学的に表すための規則のことです。 2種類、「生成文法」と「分析的文法」に分かれます (YACC と PEG は分析的文法です)。
 
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%A9 コンパイラ] ― プログラミング言語のコードを機械語のコードに書き換えてコンピュータが読み取り実行できるようにするもの。 書き換え前のものは「原始コード」、書き換え後のものは「目的コード」。 処理速度がインタプリタよりも速い。
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%BF インタプリタ] ― プログラミング言語のコードを逐次解釈しながらコンピュータに実行させるもの。 処理速度がコンパイラよりも遅い。
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A7%8B%E6%96%87%E8%A7%A3%E6%9E%90 パーサ](構文解析器) ― インタプリタあるいはコンパイラの部品として、入力された文の正しさを確かめ、構文木などのデータ構造を得る。 一から手動で作るか、コンパイラコンパイラを使って自動的に作らせる。
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%A9 コンパイラコンパイラ] ― コンパイラを作成するコンパイラ。 原始コードから目的コードへの変換の作業を自動化して手間を減らす。
 
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/Yacc YACC] ― UNIX システム(Mac や Linux)のパーサを構成するC言語の関数・符号を自動的に生成するコンパイラコンパイラ。 構文解析を担い、字句解析には別のツールが要る。
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A2%E8%A8%98%E6%B3%95 BNF] ― 或る言語の文脈自由文法* を定義するメタ言語・記法。 プログラミング言語と自然言語の文法を表すのに使われる。
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/EBNF EBNF] ― 正規表現* などを用いてより簡単に記述できるように BNF を拡張したもの。 現在のインターネットで普及している XHTML の 基礎である XML の構文を定義するのにも使われる。
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A7%A3%E6%9E%90%E8%A1%A8%E7%8F%BE%E6%96%87%E6%B3%95 PEG] ― 或る言語の分析的文法を BNF の記法で表したもの。 文脈自由でない形式言語の文法を表現できる。 解析する文字列の正しい構文木は常に1つだけで、曖昧さが無い。 コンピュータ言語の構文解析に適していて、自然言語の構文解析には不向き。
 
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E8%84%88%E8%87%AA%E7%94%B1%E6%96%87%E6%B3%95 文脈自由文法] ― 言語のブロック構造・句構造を形式的に表したもの。 プログラミング言語の文法も自然言語の文法も表せる。
* [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A3%E8%A6%8F%E8%A1%A8%E7%8F%BE 正規表現] ― 文字列の集合を1つの文字列で表現すること。 例えば「gray」でも「grey」でもいいということを「gr(a|e)y」と表す。 (このような表現は Google の検索欄に入力する文字列にも応用できる。)
 
</div>
----
 
== CLL を初心者が読むための章の順序 ==
 
<div  class="wikitext">
[[The+Lojban+Reference+Grammar|CLL]] [http://mhagiwara.github.com/cll-ja/ (日本語訳未完)] は、包括的なロジバンの教科書としてはこれしかないのだが、そこで取り上げられている話題の順序は、初心者が最初に出会う教科書としては、いささか非論理的である。このことは、 [[Lojban+IRC|IRC の #lojban チャンネル]] で議論を引き起こし、もっと初心者に親切な順序は以下のようなものだろうということになった。
 
 
* [http://mw.lojban.org/extensions/cll/1/1/ Chapter 1] (法律上の記述、読み飛ばして良い)
* [http://mw.lojban.org/extensions/cll/2/1/ Chapter 2]
* [http://mw.lojban.org/extensions/cll/3/1/ Chapter 3]
* [http://mw.lojban.org/extensions/cll/4/1/ Chapter 4]
* [http://mw.lojban.org/extensions/cll/13/1/ Chapter 13.1-13.10]
* [http://mw.lojban.org/extensions/cll/6/1/ Chapter 6] (6.2 [[The+Dot+Side|点の付け方]] / [[Dotside+or+Not%3F|Dotside or Not?]] と 6.2-6.9 [[%E6%96%87%E6%B3%95%E6%94%B9%E8%89%AF%E6%A1%88|xorlo]] / [[How+to+use+xorlo|How to use xorlo]] に用心)
* [http://mw.lojban.org/extensions/cll/7/1/ Chapter 7]
* [http://mw.lojban.org/extensions/cll/5/1/ Chapter 5.1-5.7]
* [http://mw.lojban.org/extensions/cll/17/1/ Chapter 17.1-17.12]
* [http://mw.lojban.org/extensions/cll/19/1/ Chapter 19] (19.13 [[BPFK+Section%3A+Erasures|消去シマヴォ cmavo]] に用心)
* [http://mw.lojban.org/extensions/cll/13/11/ Chapter 13.11-13.16]
* [http://mw.lojban.org/extensions/cll/11/1/ Chapter 11]
* [http://mw.lojban.org/extensions/cll/8/1/ Chapter 8]
* [http://mw.lojban.org/extensions/cll/9/1/ Chapter 9]
* [http://mw.lojban.org/extensions/cll/10/1/ Chapter 10]
* [http://mw.lojban.org/extensions/cll/14/1/ Chapter 14]
* [http://mw.lojban.org/extensions/cll/15/1/ Chapter 15]
* [http://mw.lojban.org/extensions/cll/5/10/ Chapter 5.10-5.20]
* [http://mw.lojban.org/extensions/cll/12/1/ Chapter 12]
* [http://mw.lojban.org/extensions/cll/16/1/ Chapter 16] (論理量化子、難しい内容)
* [http://mw.lojban.org/extensions/cll/17/13/ Chapter 17.13-17.20]
* 「まったく不要」 [http://mw.lojban.org/extensions/cll/18/1/ Chapter 18] (ロジバンから mekso を無くしても良いくらい)
* 「役に立つ」 [http://mw.lojban.org/extensions/cll/20/ Chapter 20] (セルマホ selma'o リスト)
* 「誰もが見ないといけないものではない」 [http://mw.lojban.org/extensions/cll/21/1/ Chapter 21] (形式文法)
 
<br>
「用心」とか「難しい」と書いたところは割り引いて読むべし。 [[Lojban+IRC|Lojban の IRC]] でいくらか時間を費やしていれば、きっとわかってくるだろう。 IRC の #ckule チャンネルや、発音については Mumble, Ventrilo, Skype で、ロジバニストによる授業があることは言うまでもない。
 
 
</div>
----
 
== CLL 勉強会 日本語レジュメ ==
 
<div  class="wikitext">
2011年01月23日から隔週で、 [[The+Complete+Lojban+Language|The Complete Lojban Language]] を輪読する勉強会が始まりました。使用テキストは[[The+Lojban+Reference+Grammar|ドラフト版]]で、[http://mw.lojban.org/extensions/cll/ 進行中の改訂版]も参照していきます。 <br> <s>
そのために作られる各章のレジュメをアップロードしていきます。
</s> <br>
これに伴い、[[The+Complete+Lojban+Language+%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E6%8A%84%E8%A8%B3|各章の抄訳をすすめることになりました]]。以下の要約ファイルを含め、今後の関連ファイルは [http://mhagiwara.github.com/cll-ja/ github] 上で抄訳として公開・改変されていきます。したがって、以下のリストは古い版になります。
 
 
<br>
[https://github.com/mhagiwara/cll-ja/blob/master/chapter1.html reference grammer 01]
 
 
[https://docs.google.com/document/d/13bBBv69lKUFefp4y5K_zdz4AW85qk_-rXmYmjVa87-0/edit?hl=ja reference grammar 02]
 
 
[[CLL+%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%A1+%E7%AC%AC3%E7%AB%A0|reference grammar 03]]
 
 
[https://github.com/mhagiwara/cll-ja/blob/master/chapter4.html reference grammer 04]
 
 
[[CLL+%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%A1+%E7%AC%AC6%E7%AB%A0|reference grammar 06]]
 
 
</div>
----
 
== CLL 日本語レジュメ 第3章 ==
 
<div  class="wikitext">
[[CLL+%E5%8B%89%E5%BC%B7%E4%BC%9A+%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%A1|CLL 日本語レジュメのリスト]] <br>
本章の要約者:guskant
 
 
<div  class="plugincode">
= 丘は生きている、ロジバンの音とともに =
 
== 1. 綴り方 ==
言文一致:
 
* 話すアクセントや休止によって単語の切れ目を認識する。
* 句読点や声色も単語で表される。
ロジバンで使われる文字
  <br> ' , . a b c d e f g i j k l m n o p r s t u v x y z
  <br> アルファベットの順序をASCIIと同じにすれば、コンピュータによる並べ替えや検索が容易になる。
  <br> アルファベットの大文字は、ロジバン化された名前の中で、アクセントのある音節を表すときにのみ使われる。
 
== 2. 基本的な音声 ==
下の表で、 r 以外の項目では、IPAの中の一番左が推奨される発音、それ以外は認められる発音。 r については、どの発音も同等に認められる。
 
{| border="1"
|-
!字
!IPA
!X-SAMPA
!説明
|-
|’
|<nowiki>[h]</nowiki>
|<nowiki>[h]</nowiki>
|無声声門摩擦音<br> <nowiki>[θ]</nowiki> などの、ロジバンで他に使われていない無声摩擦音に代えても良い。
|-
|,
|—
|—
|音節分離
|-
|.
|<nowiki>[ʔ]</nowiki>
|<nowiki>[?]</nowiki>
|声門閉鎖または休止
|-
|a
|<nowiki>[a]</nowiki>, <nowiki>[ɑ]</nowiki>
|<nowiki>[a]</nowiki>, <nowiki>[A]</nowiki>
|非円唇前舌広母音、非円唇後舌広母音
|-
|b
|<nowiki>[b]</nowiki>
|<nowiki>[b]</nowiki>
|有声両唇破裂音
|-
|c
|<nowiki>[ʃ]</nowiki>, <nowiki>[ʂ]</nowiki>
|<nowiki>[S]</nowiki>, <nowiki>[s`]</nowiki>
|無声後部歯茎摩擦音、無声そり舌摩擦音<br> # 後部歯茎で発音するので、日本語のシの子音よりも舌を奥に引っ込める。
|-
|d
|<nowiki>[d]</nowiki>
|<nowiki>[d]</nowiki>
|有声歯茎破裂音
|-
|e
|<nowiki>[ɛ]</nowiki>, <nowiki>[e]</nowiki>
|<nowiki>[E]</nowiki>, <nowiki>[e]</nowiki>
|非円唇前舌半広母音、非円唇前舌半狭母音
|-
|f
|<nowiki>[f]</nowiki>, <nowiki>[ɸ]</nowiki>
|<nowiki>[f]</nowiki>, <nowiki>[p\]</nowiki>
|無声唇歯摩擦音、無声両唇摩擦音<br> # <nowiki>[ɸ]</nowiki> は日本語でファフィフフェフォの子音。
|-
|g
|<nowiki>[ɡ]</nowiki>
|<nowiki>[g]</nowiki>
|有声軟口蓋破裂音
|-
|i
|<nowiki>[i]</nowiki>
|<nowiki>[i]</nowiki>
|非円唇前舌狭母音
|-
|j
|<nowiki>[ʒ]</nowiki>, <nowiki>[ʐ]</nowiki>
|<nowiki>[Z]</nowiki>, <nowiki>[z`]</nowiki>
|有声後部歯茎摩擦音、有声そり舌摩擦音
|-
|k
|<nowiki>[k]</nowiki>
|<nowiki>[k]</nowiki>
|無声軟口蓋破裂音
|-
|l
|<nowiki>[l]</nowiki>, <nowiki>[l̩]</nowiki>
|<nowiki>[l]</nowiki>, <nowiki>[l=]</nowiki>
|歯茎側面接近音(音節主音となりうる)
|-
|m
|<nowiki>[m]</nowiki>, <nowiki>[m̩]</nowiki>
|<nowiki>[m]</nowiki>, <nowiki>[m=]</nowiki>
|両唇鼻音(音節主音となりうる)
|-
|n
|<nowiki>[n]</nowiki>, <nowiki>[n̩]</nowiki>, <nowiki>[ŋ̍]</nowiki>, <nowiki>[ŋ̩]</nowiki>
|<nowiki>[n]</nowiki>, <nowiki>[n=]</nowiki>, <nowiki>[N]</nowiki>, <nowiki>[N=]</nowiki>
|歯茎鼻音、軟口蓋鼻音(音節主音となりうる)<br> 特に <nowiki>[ɡ]</nowiki> や <nowiki>[k]</nowiki> の前では <nowiki>[ŋ]</nowiki> になりやすい。ロジバン化された名前では <nowiki>[ŋ]</nowiki> 音が語頭や語尾に置かれても良い。<br> # <nowiki>[ŋ̍]</nowiki> と <nowiki>[ŋ̩]</nowiki> は同じ。「ŋ」のように下に長い記号では、音節主音記号「 ̩」を上に付けて良い。X-SAMPA 記号が <nowiki>[N]</nowiki> となっていることから考えて、ここでの <nowiki>[ŋ̍]</nowiki> は <nowiki>[ŋ]</nowiki> の間違いか?
|-
|o
|<nowiki>[o]</nowiki>, <nowiki>[ɔ]</nowiki>
|<nowiki>[o]</nowiki>, <nowiki>[O]</nowiki>
|円唇後舌半狭母音、円唇後舌半広母音<br> 特に r の前の o は <nowiki>[ɔ]</nowiki> になりやすい。
|-
|p
|<nowiki>[p]</nowiki>
|<nowiki>[p]</nowiki>
|無声両唇破裂音
|-
|r
|<nowiki>[r]</nowiki>, <nowiki>[ɹ]</nowiki>, <nowiki>[ɾ]</nowiki>, <nowiki>[ʀ]</nowiki>, <nowiki>[r̩]</nowiki>, <nowiki>[ɹ̩]</nowiki>, <nowiki>[ɾ̩]</nowiki>, <nowiki>[ʀ̩]</nowiki>
|<nowiki>[r]</nowiki>, <nowiki>[r\]</nowiki>, <nowiki>[4]</nowiki>, <nowiki>[R\]</nowiki>, <nowiki>[r=]</nowiki>, <nowiki>[r\=]</nowiki>, <nowiki>[4=]</nowiki>, <nowiki>[R\=]</nowiki>
|歯茎ふるえ音、歯茎接近音、歯茎はじき音、口蓋垂ふるえ音(音節主音となりうる)<br> # <nowiki>[ɾ]</nowiki> は日本語で「そら」の「ら」の子音。
|-
|s
|<nowiki>[s]</nowiki>
|<nowiki>[s]</nowiki>
|無声歯茎摩擦音<br> #第10節で「<nowiki>[ʂ]</nowiki> 無声そり舌摩擦音も可」と書かれているが、第2節の表では <nowiki>[ʂ]</nowiki> は c の音に当てられているので、一意的でなくなってしまう。
|-
|t
|<nowiki>[t]</nowiki>
|<nowiki>[t]</nowiki>
|無声歯茎破裂音
|-
|u
|<nowiki>[u]</nowiki>
|<nowiki>[u]</nowiki>
|円唇後舌狭母音
|-
|v
|<nowiki>[v]</nowiki>, <nowiki>[β]</nowiki>
|<nowiki>[v]</nowiki>, <nowiki>[B]</nowiki>
|有声唇歯摩擦音、有声両唇摩擦音<br> <nowiki>[β]</nowiki> はスペイン語で母音の間の b や v の発音。ロジバンの b の発音に、この音を使ってはいけない。
|-
|x
|<nowiki>[x]</nowiki>
|<nowiki>[x]</nowiki>
|無声軟口蓋摩擦音
|-
|y
|<nowiki>[ə]</nowiki>
|<nowiki>[@]</nowiki>
|中舌中央母音、円唇も可。
|-
|z
|<nowiki>[z]</nowiki>
|<nowiki>[z]</nowiki>
|有声歯茎摩擦音<br> #第10節で「<nowiki>[ʐ]</nowiki> 有声そり舌摩擦音も可」と書かれているが、第2節の表では<nowiki>[ʐ]</nowiki> は j の音に当てられているので、一意的でなくなってしまう。
|}
== 3. 特殊文字 ==
 
    アポストロフィ「'」:
 
    単語内の母音の分離に使われる。<nowiki>[h]</nowiki>音で発音されるが、単語形成に際して、子音や母音として扱わない。
    下
 
    ピリオド「.」:
 
    どの単語間の区切りにも使ってよい。母音で始まる単語の前と、子音で終わる単語の後には、必ず使われる。単語間の区切りにピリオドがあれば、スペースは不要。
 
    コンマ「,」:
 
    音節区切りに使われる(l,m,n,rが音節主音となる場合)。声門閉鎖や休止をしてはいけない。コンマの発音にアポストロフィ音 <nowiki>[h]</nowiki> を使っても良い。コンマの有無で単語が異なることはない。
    <br> # <nowiki>[h]</nowiki> をコンマの発音に使ってしまうと、一意的でなくなるのでは?
      注意: コンマを母音の間の音節区切りに使用すると .i,ai,i,ai,on. が .i,iai,ii,iai,ion. のように聞こえる恐れがある。
  <br> # .i,ai,i,ai,on. の可能な発音の一つとして [ʔi jaj ji jaj jonʔ] が挙げられているが、正確には [ʔi aj i aj onʔ] ではないか?
  <br> →名前をロジバン化するとき、母音の間に音節区切りを入れたい場合には、コンマよりもアポストロフィ(<nowiki>[h]</nowiki>音)を推奨。
 
== 4. 二重母音と音節子音 ==
 
=== 二重母音 ===
 
どの種類の単語にも使われるもの:<br> ai <nowiki>[aj]</nowiki>, ei <nowiki>[ɛj]</nowiki>, oi <nowiki>[oj]</nowiki>, au <nowiki>[aw]</nowiki>
 
 
独立した単語として使われるか、ロジバン化された名前・借用語の中で使われるもの:<br> ia <nowiki>[ja]</nowiki>, ie <nowiki>[jɛ]</nowiki>, ii <nowiki>[ji]</nowiki>, io <nowiki>[jo]</nowiki>, iu <nowiki>[ju]</nowiki>, ua <nowiki>[wa]</nowiki>, ue <nowiki>[wɛ]</nowiki>, ui <nowiki>[wi]</nowiki>, uo <nowiki>[wo]</nowiki>, uu <nowiki>[wu]</nowiki>
 
 
ロジバン化された名前の中でのみ使われるもの:<br> iy <nowiki>[jə]</nowiki>, uy <nowiki>[wə]</nowiki>
 
 
=== 音節子音 ===
どの l, m, n, r でも音節主音 <nowiki>[l̩]</nowiki>, <nowiki>[m̩]</nowiki>, <nowiki>[n̩]</nowiki>/<nowiki>[ŋ̩]</nowiki>, <nowiki>[r̩]</nowiki>/<nowiki>[ɹ̩]</nowiki>/<nowiki>[ɾ̩]</nowiki>/<nowiki>[ʀ̩]</nowiki> として発音して良いが、普通はロジバン化された名前や借用語に使われる。
 
== 5. 母音のペア ==
音節は分かれるが、続けて発音される母音:アポストロフィ(<nowiki>[h]</nowiki> 音)で区切られる。  a'a a'e a'i a'o a'u a'y e'a e'e e'i e'o e'u e'y i'a i'e i'i i'o i'u i'y o'a o'e o'i o'o o'u o'y u'a u'e u'i u'o u'u u'y y'a y'e y'i y'o y'u y'y  ai, ei, oi, au など、アポストロフィが無いと二重母音になる組もある。
 
== 6. 子音連結 ==
ロジバン化された名前では、4個以上の子音が連結できる。 それ以外の単語では3個まで。 子音が連結するための条件:
 
    1)
 
    同じ子音の連結(<nowiki>[ss]</nowiki>, <nowiki>[kk]</nowiki> など)は禁止
 
    2)
 
    有声子音と無声子音との連結は禁止。ただし、l, m, n, r はどの子音とも連結できる。
 
    3)
 
    c, j, s, z は互いに連結できない。
 
    4)
 
      “cx”, “kx”, “xc”, “xk”, “mz” という連結は禁止。
      禁止されている子音連結以下の条件を満たす限り、3つの子音の連結を単語中の母音の間で使える: 前の2つが、許される以下の条件を満たす限り、3つの子音の連結を単語中の母音の間で使える: 前の2つが、許されるを含む名前をロジバン化する場合は、子音の間に y を挿入して子音連結を分離する。
  <br> lujvo を作るために y を挿入する例:
  <br> bisydja:bis (bisli) + dja (cidja) 氷食品
  <br> s は無声子音、 d は有声子音なので、連結できない。
 
== 7. 語頭の子音ペア ==
ロジバン化された名前以外の単語では、第6節の条件に加え、以下の条件が加わる。
 
* 語頭で使える子音のペアは以下のものだけ。  pl pr fl fr bl br vl vr cp cf ct ck cm cn cl cr jb jv jd jg jm sp sf st sk sm sn sl sr zb zv zd zg zm tc tr ts kl kr dj dr dz gl gr ml mr xl xr
* 以下の条件を満たす限り、3つの子音の連結を単語中の母音の間で使える:
*# 前の2つが、許される子音ペアであること
*# 後の2つが、語頭で許される子音ペアであること
*# “ndj”, “ndz”, “ntc”, “nts” という連結は禁止
*
 
== 8. 子音連結の緩衝 ==
 
* 発音の難しい子音連結がある場合は、子音の間に緩衝音を入れても良い。
* 緩衝音を入れる場合は、以下のような音をできるだけ短く入れる(普遍的に許される発音はおそらく存在しない)。<br> IPA <nowiki>[ɪ]</nowiki> 準狭準前舌非円唇母音, <nowiki>[ɨ]</nowiki> 非円唇中舌狭母音, <nowiki>[ʊ]</nowiki> 準狭準後舌円唇母音, <nowiki>[ʏ]</nowiki> 準狭準前舌円唇母音 など。
* 緩衝音にアクセントを置いてはいけない。
* 緩衝音は音節主音と見做されない。
* 注意: 母音 y と緩衝音を混同してはいけない。
** y は <nowiki>[ə]</nowiki> 中舌中央母音、またはその円唇で発音される。
** 緩衝音は上記のようないろいろな発音になるが、書かれることはない。
* 例:  bongynanba [boŋ gə ˈnan ba]  ロジバンの lujvo としてありうる bongu + nanba 「骨パン」。  bongnanba [boŋ ˈgnan ba]  借用語としてありうる。 [[tiki-listpages.php#e8.7|例 8.7]] の <nowiki>[g]</nowiki> と <nowiki>[n]</nowiki> の間に緩衝音を入れると  [boŋ gɪ ˈnan ba]  となり、 [[tiki-listpages.php#e8.6|例 8.6]] の発音に近くなる。この2語を区別するために、母音 y の音と緩衝音を発音し分ける必要がある。
* y と緩衝音を発音し分けるコツ:緩衝音を入れる場合は、以下のようにロジバンの母音を長めに発音する。  [boːŋ gɪ ˈnaːn baː]
 
== 9. 分節法とアクセント ==
 
* 母音・二重母音・音節子音(<nowiki>[l̩]</nowiki>, <nowiki>[m̩]</nowiki>, <nowiki>[n̩]</nowiki>, <nowiki>[ŋ̍]</nowiki>/<nowiki>[ŋ̩]</nowiki>, <nowiki>[r̩]</nowiki>, <nowiki>[ɹ̩]</nowiki>, <nowiki>[ɾ̩]</nowiki>, <nowiki>[ʀ̩]</nowiki>) は、それぞれ音節を作る。
* 単一の子音は直後の母音が作る音節に含まれる。
* 子音のペアは2つの音節に分かれる。
* 分節の規則は慣習的なもの。 ロジバン化された名前については、この規則に縛られない。
* 単語のアクセントは、後ろから2番目の音節に置かれ、他の音節よりも強く発音する。ただし、母音 y と音節子音は数に入れない。
アクセントの種類: 第1(強)・第2(中)・弱
 
* 弱アクセントで発音するもの:母音 y ・音節子音・緩衝音
* 第1アクセントで発音するもの:
** brivla の後ろから2番目の音節。
** cmavo はどこにアクセントを置いても良いし、アクセントが無くても良いが、後続の brivla とくっついて1単語と誤解されないように、
*** brivla の直前の音節にアクセントを置かないようにするか、あるいは
*** brivla の前に休止を入れる。
** 解説:  le re nobli prenu le re NObli PREnu  le re no bliprenu le re no bliPREnu  もし[[tiki-listpages.php#e9.15|例 9.15]] の no にアクセントを置いて、しかもその後に休止をしないと、[[tiki-listpages.php#e9.14|例 9.14]] と同じ発音になってしまう。このようなことを避けるための規則。
** ロジバン化された名前で、後ろから2番目以外にアクセントを置く場合は、その音節を大文字で書く。それ以外の単語は後ろから2番目。
*
* 第2アクセントは無くても良い。コントラストや一ヶ所の強調のために使っても良いが、第1アクセントと間違えられるほど強くしてはいけない。
 
== 10. 英語話者のための IPA 解説 ==
一般アメリカ語話者と、イギリスの容認標準英語話者向けの諸注意。
  <br> #日本語話者にとって注目すべきところは、このレジュメの第2節の表に書き込んだ。
 
== 11. ロジバン二重母音の英語からの類推 ==
英語話者のための二重母音の説明。
 
== 12. 変わった綴り方 ==
これまで述べた方法とは別の綴り方が存在する。
 
* Loglan で使われた綴り方
* キリル文字
* 創作言語の文字
 
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</div>
----
 
== CLL 日本語レジュメ 第6章 ==
 
<div  class="wikitext">
[[CLL+%E5%8B%89%E5%BC%B7%E4%BC%9A+%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%A1|CLL 日本語レジュメのリスト]] <br>
本章の要約者:guskant
 
 
<div  class="plugincode">
= たくさんのことを言うために:ロジバンの sumti =
 
== 1. 5種類の単純な sumti(項) ==
 
    1)
 
    冠詞 (descriptor) で始まる描写 (descriptions) (例:le zarci)
 
    2)
 
    代 sumti (例:mi)
 
    3)
 
    名前 (例:la lojban.)
 
    4)
 
    引用
 
    5)
 
    数
 
== 2. 3つの基本的な記述型 ==
  le LE そう記述されたもの lo LE 実際そうであるもの la LA そう名付けられたもの ku KU LE 類・ LA 類の末端 
 
=== le ===
  le nanmu cu ninmu そう記述されたもの 男 selbri隔離 女 その男は女だ。  le nanmu は
 
* 話者が心に描いている1人以上の特定の男を表す。
* 話者が心に描いているものを nanmu の x1 として記述しただけで、実際に nanmu の x1 (男)であるかどうかということには関与しない。
  [[tiki-listpages.php#e2.3|例 2.3]] は矛盾しない。
 
=== lo ===
  lo nanmu cu ninmu そうであるもの 男 selbri隔離 女 (不特定の)男は女だ。  lo nanmu は
 
* 1人以上の男を表すが、どの男であるか特定されていない。<br> # 「任意の」と言える?
* 実際に nanmu の x1 (男)であるものを指す。
  [[tiki-listpages.php#e2.5|例 2.5]] は、現実には正しくない。
 
=== la [selbri] ===
selbri の本来の意味を離れ、そういう名前のものとして表される。 
    la cribe pu finti le lisri そう名付けられたもの 「熊」 [過去] 創る そう記述されたもの 物語 熊さんがその物語を創った。  「熊」は作者の名前。正しい記述となりうる。
  <br> <br>  le cribe pu finti le lisri そう記述されたもの 熊 [過去] 創る そう記述されたもの 物語 その熊がその物語を創った。  話者がそういう熊を心に描いているなら、正しい記述となりうる。
  <br> <br>  lo cribe pu finti le lisri そうであるもの 熊 [過去] 創る そう記述されたもの 物語 熊がその物語を創った。  その物語の作者は実際の熊ではありえないので、正しくない。
  <br> 「実際の熊」はパンダでもぬいぐるみでも良い。
  <br> gismu はできるだけ広い意味で定義されている。
  <br> 「実際の熊」と言えるかどうか分からないものには lo よりも le の方が通じやすい。
 
=== ku ===
描写の末端に付くが、以下の場合を除き、省略できる。
 
* 関係節(第8章)の使い方によっては、ku が必要な場合がある。
* selbri の直前の描写には ku が必要(ただし selbri の前に cu があれば ku を省略できる)。
* 複合否定 naku (第15章)、 sumti の配列・間制詞・法制詞が sumti を持たない場合の末端(第9章・第10章)
 
== 3. 個と群 ==
sumti の指すものは「個」「群」「集合」の3種類に分類される。  lei LE そう記述された群 loi LE 実際そうである群の一部分 lai LA そう名付けられた群 
 
=== lei ===
  le prenu cu bevri le pipno そう記述されたもの 人 selbri隔離 運ぶ そう記述されたもの 鍵盤楽器 その人(たち)が鍵盤楽器を運ぶ。  複数の人であっても、同時にであれ、順番にであれ、各人がその鍵盤楽器を運ぶことを表す。 
    lei prenu cu bevri le pipno そう記述された群 人 selbri隔離 運ぶ そう記述されたもの 鍵盤楽器 その人たちが(集団で)鍵盤楽器を運ぶ。 
 
=== loi ===
  loi cinfo cu xabju le fi'ortu'a そうである群の一部分 ライオン selbri隔離 住む そう記述されたもの アフリカ ライオンはアフリカに住む。  アフリカに住むライオンの群の大きさには言及していない。
  <br> アフリカ以外のところに住むライオンがいても正しい文。
  <br> <br>  loi matne cu ranti そうである群の一部分 バター selbri隔離 軟らかい バターは軟らかい。  硬いバターがあっても正しい文。
  <br> # 「lo matne cu ratni」 と言えるかどうか?
  <br> <br> ロジバンで「群」を形成しても、群の構成要素が互いに傍にあるとか、何かの関係にあるとかいう意味にはならない。
 
=== lai ===
  lai cribe pu finti le vi cukta そう名付けられた群 「熊」 [過去] 創る そう記述されたもの ここに 本 熊さんたちが(集団で)この本を創った。  lai の代わりに la とすると、「熊さん」が複数いても、各々がこの本を創ったという意味になる。
 
== 4. 群と集合 ==
  le'i LE そう記述された集合 # そう記述されたものの集合? lo'i LE 実際そうであるものの集合 la'i LA そう名付けられたものの集合  集合の性質はその要素の性質と関係ない。 集合には濃度(何個の要素が属しているか)・帰属関係(集合と要素の関係)・包含関係(2つの集合間の関係、集合はその部分集合の全ての要素を自分の要素として持つ)などの性質がある。 群の一部分を指す lei, loi, lai と違って、le'i, lo'i, la'i は1つの集合全体を指す。 
    lo ratcu cu bunre 実際そうであるもの 鼠 selbri隔離 茶色 ある鼠は茶色い。
    loi ratcu cu cmalu 実際そうである群の一部分 鼠 selbri隔離 小さい 鼠の群は小さい。
    lo'i ratcu cu barda 実際そうであるものの集合 鼠 selbri隔離 大きい 鼠はたくさんいる。 
  [[tiki-listpages.php#e4.2|例 4.2)]] は、少なくとも1匹の鼠は小さいので、正しい。ただし、「鼠の群は大きい」と言っても正しい。
  <br> 「鼠の群は茶色い」と言っても正しい。
  <br> 「鼠の集合は茶色い」は正しくない:茶色という性質は集合の性質ではない。
  <br> <br> sumti として集合を取る selbri がある。
  <br> 例:fadni
  <br> x1はx2(性質)・x3(集合)において平凡/通常/普通
  <br>
== 5. 典型的なものの冠詞 ==
  lo'e LE 典型的なもの le'e LE ステレオタイプなもの 
    lo'e cinfo cu xabju le fi'ortu'a 典型的なもの ライオン selbri隔離 住む そう記述されたもの アフリカ 典型的なライオンはアフリカに住んでいる。  典型的なライオン:
 
* 「オスである」「メスである」というどちらかの性質に決まってはいない
* 金褐色
* アフリカに住む
* 狩猟食性
* …
ライオンの集合「lo'i cifno」の要素として最良の例となる架空のライオン抽象が「lo'e cifno」
  <br> <br>  le'e xelso merko cu gusta ponse ステレオタイプの ギリシャ アメリカ合衆国 selbri隔離 飲食店 所有 ギリシャ系アメリカ人は大抵レストランを経営している。  「le'e xelso merko」は、実際のギリシャ系アメリカ人の集合とは関係なく、話者の思い描くギリシャ系アメリカ人の集合の典型を指す。
  <br> <br> 「名付けられたもの」 la に対応する典型を表す冠詞は無い。
 
== 6. 量化された sumti ==
  ro PA 全ての・各 su'o PA 少なくとも(1つの) 
    do cadzu le bisli あなた(がた)が氷の上を歩く。
    re do cadzu le bisli あなたがたのうちの2人が氷の上を歩く。 
  [[tiki-listpages.php#e6.2|例 6.2)]] では、氷上を歩く2人の他に聞き手がいれば、その人たちは氷の上を歩いていないという意味を含んでいる。数が示されているときは、その数は正確でなければならない。 
    mi ponse su'o ci cutci 私は少なくとも3個の靴を持っている。 # 3足ではない。  3個以上なら何個持っていても正しい。
  <br> <br>  ro do cadzu le bisli あなた(がた)全員が氷の上を歩く。 
  [[tiki-listpages.php#e6.1|例 6.1]] と
  [[tiki-listpages.php#e6.4|例 6.4]] はまったく同じ意味。
  <br> 量化子が明示されていないときでも、「暗黙の量化子 (implicit quantifier)」がある。
  <br> 全ての人称代 sumti について、暗黙の量化子は「ro (全ての)」
  <br> <br> 引用 sumti の暗黙の量化子は「su'o (少なくとも1つの)」
  <br> もし「ro」だと、 
    mi cusku ro lu do cadzu le bisli li'u 私 表す 全ての [引用] あなた 歩く そう記述されたもの 氷 [引用終了]  「あなたが氷の上を歩く」という文の発言は全部あなたが言ったという意味になるが、実際にはいくつかの発言をしただけなので、正しくない。
  <br> li'u で始まる sumti の暗黙の量化子は su'o とするのが妥当。量化子を明示すると 
    mi cusku su'o lu do cadzu le bisli li'u 私 表す 少なくとも1つの [引用] あなた 歩く そう記述されたもの 氷 [引用終了] 私は少なくとも1回「あなたが氷の上を歩く」と言う。  ということになる。
  <br> su'o の代わりに 数値を入れると、発言の正確な回数が伝わる: 
    mi cusku re lu do cadzu le bisli li'u 私 表す 2 [引用] あなた 歩く そう記述されたもの 氷 [引用終了] 私は2回「あなたが氷の上を歩く」と言う。 
 
== 7. 量化された描写 ==
  piro PA 全体 pisu'o PA 一部分  pi は小数点を表す。 piro で「一つのもの全体」、 pisu'o で「一つのものの少なくとも一つの部分」を表す。
  <br> 「外部量化子 (outer quantifier)」:sumti の前に付く量化子。 sumti の指すもの全てのうちの何個であるかを示す: 
    re le gerku cu blabi その犬たちのうち2匹は白い。  「内部量化子 (inner quantifier)」:冠詞と selbri の間に付く量化子。
  <br> その selbri で特徴づけられるものが何個あるかを示す: 
    re le ci gerku cu blabi 3匹の犬のうち2匹は白い。  外部量化子を明示しないで、内部量化子だけ明示すると 
    le ci gerku cu blabi その3匹の犬は白い。  外部量化子や内部量化子が明示されない場合のデフォルトの量化子(暗黙の量化子)が、冠詞ごとに決まっている:
 
    le:
 
    ro le su'o
 
    少なくとも1つのそう記述されたものの全て
 
    lo:
 
    su'o lo ro
 
    実際そうであるもの全てのうちの少なくとも1つ
 
    la:
 
    ro la su'o
 
    少なくとも1つのそう名付けられたものの全て
 
    lei:
 
    pisu'o lei su'o
 
    少なくとも1つのそう記述されたものの群の一部分
 
    loi:
 
    pisu'o loi ro
 
    実際にそうであるもの全ての群の一部分
 
    lai:
 
    pisu'o lai su'o
 
    少なくとも1つのそう名付けられたものの群の一部分
 
    le'i:
 
    piro le'i su'o
 
    少なくとも1つのそう記述されたものの集合全体
 
    lo'i:
 
    piro lo'i ro
 
    実際にそうであるもの全ての集合全体
 
    la'i:
 
    piro la'i su'o
 
    少なくとも1つのそう名付けられたものの集合全体
 
    le'e:
 
    ro le'e su'o
 
    少なくとも1つのそう記述されたもののステレオタイプ全体
 
    lo'e:
 
    su'o lo'e ro
 
    実際にそうであるもの全てのうちの少なくとも一つの典型的なもの
      la 系列と le 系列の暗黙の量化子は一致している。
  <br> lo 系列のデフォルトの内部量化子は ro :話者の意向と関係なく selbri の x1 に相当するもの全てを参照する。
  <br> le 系列のデフォルトの内部量化子は su'o :話者の思い描くものだけを参照する。
  <br> 群と集合は元来単数なので、群や集合の外部量化子は、最大で piro となる。
  <br> (ただし、氷の分子の群と液体の水分子の群を異なるものとして思い描く場合は、 re lei djacu もありうる。)
  <br> 集合に piro より小さい量化子を付けても良い。 「pimu le'i nanmu」は「le'i nanmu」の部分集合になる。
  <br>  [ro] le ci gerku cu blabi その3匹の犬は(3匹とも)白い。
    ci lo [ro] gerku cu blabi (全ての犬のうち)3匹の犬は白い。 
  [[tiki-listpages.php#e7.4|例 7.4]] の ci は話者が思い描いている犬の数を表す。
  <br> [[tiki-listpages.php#e7.5|例 7.5]] の ci は lo gerku が指す全ての犬から、個体数を3匹に制限する。どの犬であるかは指定しない。
  <br> <br> lo の内部量化子に数値を入れるのは危険:実際にその数だけ存在することを表してしまう。
  <br> le の内部量化子に数値を入れる場合、その数が正しくなくても良い(話者の観点による数値だから)。
 
== 8. 不定の描写 (Indefinite descriptions) ==
[[tiki-listpages.php#e7.5|例 7.5]] のように、外部量化子が明示され、内部量化子が明示されていない場合、lo は省略できるが、それ以外の冠詞は省略できない。 
    ci gerku [ku] cu blabi 3匹の犬は白い。 
  [[tiki-listpages.php#e8.1|例 8.1]] は
  [[tiki-listpages.php#e7.5|例 7.5]] と同じことを表す。 lo が省略されている場合でも 末端の ku を使って良い。 lo が省略された描写は「不定の描写 (Indefinite descriptions)」と呼ばれるが、 lo が明示されている場合と比べて何も不定ではない。
 
== 9. sumti ベースの描写 ==
これまでの描写の中の selbri の位置に、selbri に替わって sumti が入った描写。 この場合、内部量化子は省略できない。 
    re do cu nanmu あなたがたのうち、2人は男だ。
    le re do cu nanmu あなた方2人は男だ。 
  [[tiki-listpages.php#e9.2|例 9.2)]] の内部量化子 re は do が指す人数を与える。 
    re le ci cribe cu bunre その3頭の熊のうち2頭は茶色い。
    le re le ci cribe cu bunre その3頭の熊のうちその2頭は茶色い。
    pa le re le ci cribe cu bunre その3頭の熊のうちその2頭のうちの1頭は茶色い。 
 
== 10. sumti の限定詞 (qualifiers) ==
sumti の限定詞: sumti の前に付いて別の sumti にする。  la'e LAhE ~の指示対象 lu'e LAhE ~の記号 tu'a LAhE 抽出 # ~をなんとかすること lu'a LAhE ~の個・要素・成分 lu'i LAhE ~の集合 lu'o LAhE ~の群 vu'i LAhE ~の序列 na'ebo NAhE+BO ~ではないもの to'ebo NAhE+BO ~と反対のもの no'ebo NAhE+BO ~の中間のもの je'abo NAhE+BO まさに~であるもの lu'u LUhU 限定詞終了。LAhE や NAhE+BO の掛かる範囲の末端に付く。省略できる。 
 
=== la'e ===
  mi viska lu le xunre cmaxirma li'u 私 見る [引用] le xunre cmaxirma [引用終了] 私は「le xunre cmaxirma」という文を見る。
    mi viska le selsinxa be lu le xunre cmaxirma li'u 私は [引用] le xunre cmaxirma [引用終了] の指示対象を見る。 私は [引用] le xunre cmaxirma [引用終了] という題名の本を見る。
    mi viska la'e lu le xunre cmaxirma li'u [lu'u] 私は [引用] le xunre cmaxirma [引用終了] の指示対象を見る。 私は [引用] le xunre cmaxirma [引用終了] という題名の本を見る。 
  [[tiki-listpages.php#e10.2|例 10.2)]] と
  [[tiki-listpages.php#e10.3|例 10.3)]] は同じ意味になる。
 
=== lu'e ===
  mi pu cusku lu'e le vi cukta 私 [過去] 表す ~の記号 その ここに 本 私はこの本の題名を言った。
    mi pu cusku le sinxa be le vi cukta 私 [過去] 表す その 記号 ~の その ここに 本 私はこの本の題名を言った。 
  [[tiki-listpages.php#e10.4|例 10.4)]] と
  [[tiki-listpages.php#e10.5|例 10.5)]] は同じ意味になる。
 
=== tu'a ===
  mi troci tu'a le vorme 私 努める ~を何とかすること その 扉 私はその扉を(開けようと)努める。 
 
=== lu'a ===
  lo'i ratcu cu barda .iku'i lu'a ri cmalu 鼠の集合は大きい。しかし、その(少なくとも一つの)要素(鼠個体)は小さい。 
 
=== lu'i ===
  lo ratcu cu cmalu .iku'i lu'i ri barda (少なくとも1匹の)鼠は小さい。しかし、その集合は大きい。 
 
=== lu'o と vu'i ===
  mi ce do girzu .i lu'o ri gunma .i vu'i ri porsi 私とあなたの集合は集合である。 その群は群である。 その列は列である。 
 
=== na'ebo ===
  mi viska na'ebo le gerku 私は犬ではないものを見る。 
 
=== to'ebo と no'ebo ===
  mi nelci loi glare cidja .ije do nelci to'ebo ri .ije la djein. nelci no'ebo ra 私は熱い食べ物が好きだ。 そして、あなたは冷たい食べ物が好きだ。 そして、ジェーンは生ぬるいものが好きだ。 
 
== 11. 呼びかけ文の統語 ==
呼びかけ文は
 
* sumti ではないが、統語が sumti に似ている。
* 「自由限定詞 (free modifiers)」と呼ばれる(第19章)。
* 省略できる末端境界詞の後(呼びかけ文を入れる場合は省略しない)・文の冒頭や末尾などに置かれる。
* 話し相手・聞いてほしい相手を示すために使われる。
聞き手が誰であるか明らかな場合: 
    coi [挨拶] こんにちは。
    je'e [了承] なるほど。了解。 
  <br> 聞き手を指し示す場合: 
    coi. djan. こんにちは、ジョン。  COI 類と名前の間には休止「.」を入れる。
  <br> 休止の代わりに doi を入れても良い。 
    coi doi djan. こんにちは、ジョン。 
  <br> doi そのものは、聞き手が話者に注意を向けるようにするために使われる: 
    doi djan. ジョン! 
  <br> 名前の代わりに、冠詞 le の省かれた描写を置いても良い: 
    coi xunre pastu nixli こんにちは、赤いドレスの女。  聞き手が自分のことだと分かっていれば、実際に赤いドレスを着ていなくても良い。
  <br> この形の呼びかけ文では、量化子も付けてはいけない。暗黙の量化子「su'o le ro」が有効である。
  <br> 省略の無い sumti も呼びかけ文に使える: 
    co'o la bab. .e la noras. さようなら、ボブとノラ。
    coi le xunre pastu nixli こんにちは、赤いドレスの女。
    doi la djan. ジョン! 
  [[tiki-listpages.php#e11.8|例 11.8)]] は
  [[tiki-listpages.php#e11.6|例 11.6)]] と同じ意味になる。
  <br> [[tiki-listpages.php#e11.9|例 11.9)]] は
  [[tiki-listpages.php#e11.5|例 11.5)]] と同じ意味になる。
  <br> <br> 呼びかけ文の末端境界詞 do'u は以下の場合にのみ必要になる:
 
* 1単語の呼びかけが1つの bridi の中に置かれている場合
* 呼びかけが1つの sumti とその関係節の間に置かれている場合
* 区別すべき「自由限定詞」(第18章・第19章)の列がある場合
呼びかけ文の意味は、文中の位置には左右されない。
 
== 12. ロジバン名 ==
第2節で扱った la [selbri] という形の名前のほかに、名前だけに使われるロジバン単語の種類(ロジバン名)がある。 
    djan. meris. djein. .alis. ジョン メアリ ジェーン アリス  ロジバン名の使い方:
 
* 呼びかけ文で聞き手や聞いてほしい相手を示す
* LA 類を冠して、その名で知られる人やものを指す sumti となる
  la djonz. klama le zarci ジョーンズがその店に行く。
    lai djonz. klama le zarci ジョーンズ家がその店に行く。  # 呼びかけに使われるロジバン名と違って、
  <br> sumti として使われるロジバン名は、指される本人がその名を使っていなくても良い。
  [[tiki-listpages.php#e12.2|例 12.2)]] や
  [[tiki-listpages.php#e12.3|例 12.3)]] の使い方は、それぞれ
  [[tiki-listpages.php#e2.6|例 2.6)]] や
  [[tiki-listpages.php#e3.6|例 3.6)]] の使い方と同じで、 selbri の代わりにロジバン名が入っただけある。
  <br> LA 類と LE 類の違いは、LA 類の後にロジバン名が来ても良いのに対し、 LE 類の後にはロジバン名が来ないことだけである。
  <br> <br> ロジバン名の形には制限がある:
 
* la, lai, doi という音列や文字列が含まれる場合には、la, lai, doi の直前に子音を付ける。あるいは la, lai, doi を避け、 ly, ly'i, do'i, dai などに変形する。
* ロジバン名の前に la, lai, la'i, doi を付けない場合は、それらの代わりに必ず休止「.」を付ける。
* 第3章で禁止された子音連結を使ってはいけない。言語にそういう子音連結があるものをロジバン名にするときは、子音の間に y を入れて連結を防ぐ。
<br> ほかの単語に関する規則で制限されない限り、ロジバン名を複数つなげても良い。この場合、各ロジバン名の最後に休止「.」を付ける: 
    doi djan. pol. djonz. le bloti cu klama fi la niuport. niuz. ジョン・ポール・ジョーンズ、ニューポート・ニューズから船が来たよ。 
  <br> 他言語から発音を借用する代わりに、 rafsi を組み合わせて子音で終わるように並べても、ロジバン名を形成できる。 
    lojban. loj- (logji) ban- (bangu) ロジバン 
  <br> 他言語では母音で終わる名前や、ロジバンの brivla をロジバン名にするときは、母音を取り除くか、任意の子音を付け足す。
 
== 13. 代 sumti まとめ ==
代 sumti :KOhA 類の機能語。第7章で詳しく説明されるが、本節では各 代 sumti の暗黙の量化子について例示する。
  <br> <br> 以下では特にことわらないかぎり、 代 sumti の暗黙の量化子は ro である。
  <br> 代 sumti が他の sumti (A) を指す場合、 ro は「 (A) が指すもの全て」という意味である。したがって、 (A) の量化を制限することは可能だが、拡張することはできない。
  <br>
=== 人称代 sumti ===
mi, do, mi'o, mi'a, ma'a, do'o, ko
  <br>  mi prami do 私があなたを愛する。  人称代 sumti は文脈によって個または群として解釈される。 したがって、暗黙の量化子は ro ではなく pisu'o である。
  <br> 特に、 mi'o (あなたと私), mi'a (私と他者), ma'a (あなたと私と他者), do'o (あなたと他者) は個体を組み合わせた群を表す。
  <br>
=== 定義可能な代 sumti ===
ko'a, ko'e, ko'i, ko'o, ko'u, fo'a, fo'e, fo'i, fo'o, fo'u
  <br> goi とともに使われて、指示対象を定義する。 
    le cribe goi ko'a cu xekri .i ko'a citka le smacu その熊 (1) は黒い。(1) は鼠を食べる。  そのほか、文字を表す単語 BY 類なども、定義可能な代 sumti として使って良い。
  <br>
=== 量化型代 sumti ===
da, de, di
  <br> 命題の中で、述語論理で言う変数として使われる。 
    ro da poi prenu cu prami pa de poi finpe 全て 変数1 関係詞 人 愛 selbri隔離 1 変数2 関係詞 魚 人であるもの全てが(それぞれ)、魚であるもの一つを愛する。  「全ての人がある魚を愛する」とは違う意味になる。
  <br> 量化型代 sumti の暗黙の量化規則は特殊であり、第16章で詳述されるが、おおざっばに言うと、量化型代 sumti が最初に使われると su'o 、それ以外の場合は ro になる。
  <br>
=== 再帰代 sumti ===
vo'a (x1), vo'e (x2), vo'i (x3), vo'o (x4), vo'u (x5)
  <br> 同じ bridi の PS で、他の位置に配置された sumti と同じものを指す: 
    le cribe cu batci vo'a その 熊 噛む x1のsumtiが指すもの その熊が熊自身を噛む。 
  <br>
=== 逆算代 sumti ===
ri (いましがたの sumti), ra (先ほどの sumti), ru (ずっと前の sumti)
  <br> この代 sumti から後ろ向きに数えて、以前の sumti が指すものを指す。 
    mi klama la frankfurt. ri 私 行く フランクフルトへ いましがたの sumti から 私はフランクフルトからフランクフルトへ(どこかを通って)行く。 
  <br>
=== 不定代 sumti ===
zo'e (不特定 sumti), zu'i (PS 上のその位置の典型 sumti), zi'o (PS 上の特定の項を消去)
  <br> 不特定のものを指す。
  <br>  mi klama la frankfurt. zo'e zo'e zo'e 私はどこかからどこかを通って何らかの手段でフランクフルトへ行く。  不定代 sumti の暗黙の量化子は不定:ro (全)または su'o (少なくとも一つ)または no (無)
  <br>
=== 指示代 sumti ===
ti (これ), ta (それ), tu (あれ)
  <br> 話者に指されるもの、あるいは話者から近/中/遠距離にあるもの 
    ko muvgau ti ta tu あなた [命令] 動かす これ それ あれ これをそこからあちらへ動かしなさい。 
  <br>
=== メタ言語の代 sumti ===
di'u (いま言ったこと), de'u (さきほど言ったこと), da'u (以前言ったこと), di'e (次に言うこと), de'e (まもなく言うこと), da'e (のちほど言うこと), dei (ただいま言っていること), do'i (不特定の発話)
  <br> 以前や以後や現在の発言を指す。 
    li re su'i re du li vo .i la'e di'u jetnu 数 2 + 2 = 数 4 指示対象 いま言ったこと 真実 2+2=4 今言ったことは正しい。  メタ言語の代 sumti の暗黙の量化子は su'o (lo に似て、実際の発言を指すから)
  <br>
=== 関係代 sumti ===
ke'a 関係節の中で使われる(第8章)。 
    mi viska le mlatu ku poi zo'e zbasu ke'a loi slasi 私 見る その猫 sumti末端 関係詞 不特定sumti 造る 関係代sumti(=その猫) 実際そうである群 プラスチック 私はプラスチック製のその猫を見る。 
  <br>
=== 疑問代 sumti ===
ma
  <br> その位置にどの sumti を入れるとこの命題が真になるか尋ねる。 
    do klama ma あなた 行く 何 あなたはどこに行きますか?  疑問代 sumti の暗黙の量化子は su'o :聞き手はその命題が真になるような少なくとも1つのsumti を答えるように要求されているが、そうなるような全ての sumti を答える必要は無い。
  <br>
== 14. 引用のまとめ ==
引用は4種類ある(第19章):文引用・単語引用・一語引用・非ロジバン引用
  <br>
=== 文引用 ===
lu [文法的に正しいロジバン文] li'u 
    mi cusku lu mi'e djan. li'u 私 言う [引用] 私はジョンです [引用終了] 私は「私はジョンです」と言う。  
  <br>
=== 単語引用 ===
lo'u [単語列] le'u
  <br> 意味のある文としてでなく、単語の集まりとして引用する:
  <br>  mi cusku lo'u li mi le'u 私 言う [引用] li mi [引用終了] 私は「li mi」と言う。 
  <br>
=== 一語引用 ===
zo [単語]
  <br> 一語のみを引用するので、複合機能語を引用することはできない。 
    mi cusku zo .ai 私は「.ai」と言う。 
  <br>
=== 非ロジバン引用 ===
zoi [非ロジバン] (zoi)
  <br> 言葉でないものも引用できる。 
    mi cusku zoi kuot. I’m John .kuot 私は “I’m John” と言う。 
  <br> 引用の暗黙の量化子は su'o (lo に似て、実際の単語や単語の列を指すから)
 
== 15. 数のまとめ ==
第18章で詳述。
 
=== li [数] lo'o ===
  li vo 数 4 4
    li re su'i re 数 2 + 2 2 + 2
    li .abu bopi'i xy. bote'a re su'i by. bopi'i xy. su'i cy. 数 a [接続・短]掛ける x [接続・短]累乗 2 + b [接続・短]掛ける x + c ax
  <sup>2</sup> + bx + c 
 
=== me'o [数値ではなく数学的表現] (# 末端の境界詞は?) ===
  me'o vo 数学的表現 4 「4」
    me'o re su'i re 数学的表現 2 + 2 「2+2」 
  [[tiki-listpages.php#e15.4|例 15.4)]] と
  [[tiki-listpages.php#e15.5|例 15.5)]] は違うものを指す。
  <br> <br> 数と数学的表現の暗黙の量化子は su'o (lo に似て、実際に数であるものや数学的表現であるものを指すから)
 
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== 語彙 ==
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== 公式単語表 ==
=== 公式単語表 ===


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== See Also:Dictionaries, Glossers and parsers ==
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=== Particles { cmavo } ===
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=== Compounds { lujvo } ===
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=== Borrowed Words { fu'ivla } ===
==== Borrowed Words { fu'ivla } ====


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== gadri の論理学的観点からの解説 ==
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[[BPFK+Section%3A+gadri|BPFK の gadri の説明]]は、論理学の知識が多少ある者にとって誤解しやすい([https://groups.google.com/d/topic/lojban/RAtE7Yk-dqw/discussion 議論])。 <br>
このページでは、論理学の知識がある者でも BPFK の gadri を正しく理解できるように解説する。
<div  id="toc">
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=== Table of contents ===
</div>
* [[tiki-listpages.php#a930d5d31c591a42e8182663de24b507b|ロジバンのコミュニティ]]
** [[tiki-listpages.php#a636f0101354f55fac2f1ab9399ff7558|日本語話者のコミュニティ]]
** [[tiki-listpages.php#aa5e34c6279235888600e8fc99c25ce89|英語話者のコミュニティ]]
* [[tiki-listpages.php#a2f95f71f55b996722670bffc228193b6|ロジバン]]
* [[tiki-listpages.php#aa57e8f1f923505d58cd78c4e19420d6f|公式単語表]]
* [[tiki-listpages.php#See_Also:Dictionaries_Glossers_and_parsers|See Also:]]''[[Dictionaries%2C+Glossers+and+parsers|Dictionaries, Glossers and parsers]]''<br>
** [[tiki-listpages.php#Root_Words_gismu_|Root Words {]][[gismu|gismu]] }<br>
** [[tiki-listpages.php#Particles_cmavo_|Particles {]][[cmavo|cmavo]] }<br>
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** [[tiki-listpages.php#Borrowed_Words_fu_ivla_|Borrowed Words {]][[fu'ivla|fu'ivla]] }<br>
** [[tiki-listpages.php#a6838a8d2d867daa0cc2f8c4045e9f905|1. 用語集]]
** [[tiki-listpages.php#a90f47f2d992fe8f805d907590c46c741|2. 複数量化]]
*** [[tiki-listpages.php#a093d3cbe57aea2d42397088f4e80b3b2|2.1. 集団性と分配性]]
*** [[tiki-listpages.php#a313243492013d6f12a29791b712d4844|2.2. 複数定項と複数変項]]
**** [[tiki-listpages.php#me_jo_u|2.2.1. me と jo'u]]
**** [[tiki-listpages.php#aee0e8d30dcd66afd88bc748b4e063227|2.2.2. 個]]
**** [[tiki-listpages.php#a1e149109b7e9ff2485260edae86c74cf|2.2.3. 複数と単数の違い]]
**** [[tiki-listpages.php#a0231917dfb062b47db10a1e3da4df091|2.2.4. 束縛単数変項]]
**** [[tiki-listpages.php#a5808fd458364db0f61b7c56f873a7e04|2.2.5. 個でも個たちでもないもの]]
**** [[tiki-listpages.php#a0e7530ddbf698632d1b6e3883594db9e|2.2.6. 複数定項に関する論理公理]]
** [[tiki-listpages.php#gadri_|3. gadri の定義]]
*** [[tiki-listpages.php#a53144d82d50cb4f3ba5484fe6b2ec29d|3.1. 内部量化]]
**** [[tiki-listpages.php#a26b4140be71e34530261dcb2d31fdc69|3.1.1. 内部量化の重複]]
**** [[tiki-listpages.php#a284fddcc5512b48590a375665f5faa7b|3.1.2. 内部量化の問題点]]
***** [[tiki-listpages.php#afa329c54276bc781a008934d4b0d5f76|3.1.2.1. ゼロと言えない]]
***** [[tiki-listpages.php#aba6c3eed68bce503b2df80a475437862|3.1.2.2. 物質名詞のようなものを量化できない]]
*** [[tiki-listpages.php#a67bd8dedb0e13e60fcbb669ef81db5b0|3.2. 外部量化]]
**** [[tiki-listpages.php#a7b6d8ee36e606e478e837e6469fb2ff9|3.2.1. 外部量化と内部量化の組み合わせ]]
*** [[tiki-listpages.php#lu_a_lu_o_lu_i_gadri_|3.3. lu'a, lu'o, lu'i と gadri の関係]]
** [[tiki-listpages.php#ad907d3839a3c6c629bb488f62c82e549|4. 覚書]]
*** [[tiki-listpages.php#a27da8d5e7a343c95d3fce83e31e8c7de|4.1. 存在について]]
*** [[tiki-listpages.php#claxu_x2|4.2. claxu の x2]]
*** [[tiki-listpages.php#zo_e_|4.3. zo'e は複数定項である]]
**** [[tiki-listpages.php#zo_e__2|4.3.1. zo'e が束縛複数変項になることが許されると仮定した場合]]
***** [[tiki-listpages.php#a5521879efff3ead61db8d2155769fed3|4.3.1.1. 利点]]
***** [[tiki-listpages.php#aa75c4393b9800d57403aafecabbb7e89|4.3.1.2. 欠点]]
**** [[tiki-listpages.php#zo_e__3|4.3.2. zo'e が複数定項であることから生じる問題点と、その解決方法]]
***** [[tiki-listpages.php#ad8e3413d6ac9093ab414de77e44b265b|4.3.2.1. 「存在しない」という複数量化が表現できない]]
***** [[tiki-listpages.php#a0bd18720d05bb2c3c22f283bd295030a|4.3.2.2. 特定のものを指さない束縛複数変項を表現できない]]
***** [[tiki-listpages.php#lo_|4.3.2.3. 素粒子を lo で表すことができない]]
***** [[tiki-listpages.php#a49716ca9e1f9e59367933dfb17043147|4.3.2.4. 一般論をどう解釈するか]]
***** [[tiki-listpages.php#a85b45744f69274d948bfd51be2a303f3|4.3.2.5. 自由変項をどう表現するか]]
</div> 
=== 1. 用語集 ===
このページでは gadri を解説するために以下の用語を使う。
  '''項 (sumti)''' 
    話題にする対象を指す記号、あるいはその記号を代入できる記号。
      '''議論領域 (universe of discourse)''' 
    項の指示対象 (referent) になり得るものの集合。それは自ずと話題にしている世界となっている。 議論領域は文脈によって異なる。
      '''定項 (constant)''' 
    議論領域の中の特定の対象を指す項。
      '''変項 (variable)''' 
    項が現れる場所を表すために使われる項で、これ自体は何も指さず、他の項を代入することができる。 後述の束縛変項以外の変項を
    '''自由変項 (free variable)''' とも言う。 自由変項を含む文は真理値が決まらない。 このような文を
    '''開文 (open sentence)''' と言う。
<div  class="simplebox">
  ロジバンでは {ke'a} と {ce'u} が常に自由変項と言える。 つまり、NOI節内部や、 {ce'u} を使うNU節内部の文は、単独では開文である({ce'u} を使わないNU節内部の文は真理値を持つが、NU節の内部と外部はそれぞれ独立した議論領域を持ち、NU節内部の文の真理値は、外部の文の真理値とは無関係である:
  [http://ponjbogri.github.io/cll-ja/chapter9.html#9.7 CLL9.7] など参照)。 単語のロジバン定義などでは、KOhA4類のko'V/fo'Vシリーズ {ko'a, ko'e, ...} が自由変項として使われているが、これは便宜上の慣習であって、本来 KOhA2,3,4,5,6類の全ての単語およびKOhA7類の {zo'e} は定項である。
</div>  '''量化 (quantify)''' 
    文中の変項に代入できる項を次々に代入していった場合に、何個の指示対象がその文を真とするのかを数え、その数を変項の直前に付けること。
      '''量化子 (quantifier)''' 
    量化に使われる数。 {pa}, {re}, {vei ny su'i pa (ve'o)} などのほか、 {ro} 「全ての」 や {su'o} 「少なくとも1つの」なども数である。
      '''束縛変項 (bound variable)''' 
    量化子が付いた変項。 量化されたことによって、項を自由に代入する余地は無くなっている。
<div  class="simplebox">
  ロジバンでは da, de, di が束縛変項である。 例えば {ro da zo'u da broda} と言えば、「議論領域の中の全ての da について da broda が真である」 という意味になる。 da, de, di に付く数が明示されない表現もあるが、その場合には必ず {su'o} が暗黙裡に付いていると見なされる。
</div>  '''変域 (domain)''' 
    変項に代入できる項の指示対象の範囲、あるいは量化のために指示対象を数える際に考慮する範囲。
<div  class="simplebox">
  ロジバンでは {da poi...} という形で束縛変項の変域を制限できる。 例えば {ro da poi ke'a broda zo'u da brode} は「議論領域の中で broda の x1 となる全ての da について da brode が真である」という意味になる。 {poi...} がなければ議論領域全体が変域となる。
</div>  '''恒真文 (tautology)''' 
    文脈に関係なく恒に真である文。 {ko'a du ko'a} など。
      '''論理公理 (logical axioms)''' 
    恒真文のうちのいくつかを選んで論理公理とし、さらに推論規則を決めることによって、論理公理から全ての恒真文が証明されるようにしたもの。
=== 2. 複数量化 ===
ロジバンの項について論理学的観点から理解するには、'''複数量化 (plural quantification)''' について知っておく必要がある。 <br> <br>
複数量化は、「項が複数のものを指す場合にしか意味をなさないような述語」を使った命題を表現しやすくするために考えだされた。
<div  class="simplebox"> 
    例
      人が集まって料理して食べた。
</div>
この文は、論理学的に見れば、「人が」という定項と「集まって」「料理して」「食べた」という3つの述語からなる命題である。 <br>
ただ、これらの3つの述語は、項の扱い方が互いに異なる。 <br>
この例文について、項の扱い方を詳しく見てみよう。
==== 2.1. 集団性と分配性 ====
<br>
「人が集まって」と言うとき、「集まって」という述語の意味から考えて、「人が」という定項は複数の人を指しているはずだ。 <br>
このように、項の指すものが、複数のものの集団として述語を満たすとき、「項が'''集団的に (collectively)''' 述語を満たす」と言い、「項に'''集団性 (collectivity)''' がある」とも言う。
また、この定項が指す複数の人の各人について、「Aさんが集まって」「Bさんが集まって」といった文に分けて考えると、それぞれの文は意味をなさない。 <br>
このように、項が指す複数のもののそれぞれが、単独では述語を満たすことができないとき、「項が'''非分配的に (non-distributively)''' 述語を満たす」と言う。
一方、「人が食べた」と言うときには、「人が」という定項が複数の人を指しているにしても、「食べた」という述語は各人それぞれが満たしている。つまり、「Aさんが食べた」「Bさんが食べた」というそれぞれの文が有意味である。 <br>
このように、項を構成する個のそれぞれが単独で述語を満たすとき、「項が'''分配的に (distributively)''' 述語を満たす」と言い、「項に'''分配性 (distributivity)''' がある」とも言う。
また、「食べる」という述語が、「食べ物を口から入れて咀嚼し喉を通して胃へ送る」という行為を表すとすれば、「人」が集団的に「食べる」という述語を満たしているとは考えにくい。二人羽織で食べるにしても、手の役をしている人は、顔の役をしている人の食べるのを手伝っているだけであり、実際に食べているのは集団ではなくて個人だ。 <br>
このように、項が指す複数のものが、集団では述語を満たすことができないとき、「項が'''非集団的に (non-collectively)''' 述語を満たす」と言う。 <br>
(もっとも、「食べる」という述語を「集団的に食べる」という意味に解釈することは可能である。 例えば「体外にある食べ物を体内へ片付ける」という行為を表すとすれば、目の前にある料理を皆が食べて減らしていくことを、「集団的に食べる」と言える。)
「集団的」「分配的」という性質が両立するような述語もある。 <br>
「人が料理して」というとき、複数の人が協力して餅つきをし、カレーとバーベキューについてはそれぞれの人が分担するということも可能である。 <br>
この場合、「人が」という定項が複数の人を指し、それが集団的に餅つきをし、分配的にカレーかバーベキューを作っていると見なされる。 <br>
そう考えると、「人が」という項は「料理して」という述語を集団的かつ分配的に満たすことになる。
この例文で注目すべきところは、「人が」という定項が指すもの自体は、「集まって」「料理して」「食べた」という3つの述語に共通の対象であり、同じものを指しているという点である。述語の満たし方が集団的であるか分配的であるかということに関係なく、項が指すものは同じである。
もし「集団的」の場合に「人々の集合」という項を使うとしたら、その項が「集まって」という述語を満たすと解釈できるかもしれないが、同じ項が「食べた」を満たすことはできない。「人々の集合」という抽象的な存在が「食べた」という行為をするとは考えにくいからだ。
以下で説明する複数定項や複数変項を使うと、集合を使わずに述語論理の形式で複数のものを表すことが可能になる。
==== 2.2. 複数定項と複数変項 ====
集合を使わずに、集団的か分配的かという区別をせずに、さらに、単数か複数かの区別さえもせずに、議論領域の中の特定の対象を指す項を'''複数定項 (plural constant)''' と呼ぶことにする。 <br>
複数定項を代入できる変項を'''複数変項 (plural variable)''' と呼ぶ。 <br>
複数変項を量化することを'''複数量化 (plural quantification)''' と呼び、その際に使われる量化子を'''複数量化子 (plural quantifier)'''、複数量化子が付いた複数変項を'''束縛複数変項 (bound plural variable)''' と呼ぶ。
===== 2.2.1. me と jo'u =====
複数定項や複数変項を扱う関係 {me} と {jo'u} を導入する。
{| border="1"
|-
|
|-
|X me Y (me'u) 
|  X is among Y 
|  XはYなものだ
|}
ここでXとYは複数定項か複数変項を表す。 文法上は {me Y (me'u)} という塊がselbriとなる。 {me'u} は {me} で始まる構造を閉じるための、省略可能な終端詞。
項を X, Y, Z で表すと、 {me} には以下の性質がある。
# X me X (反射律 reflexivity)
# X me Y ijebo Y me Z inaja X me Z (推移律 transitivity)
# X me Y ijebo Y me X ijo X du Y (同一性 identity)
性質3は、XとYの指示対象が同一であるということを {X me Y ijebo Y me X} という {me} の関係として表現できるということだ。
{| border="1"
|-
|
|-
|X jo'u Y 
|  X and Y 
|  XとY
|}
2つの項XとYを合成し、全体で1つの複数定項か複数変項となる。
項を X, Y で表すと、 {jo'u} には以下の性質がある。
# X me X jo'u Y
# X jo'u Y du X jo'u Y
# X jo'u X du X
性質2は {jo'u} の前後の項の順番を逆にしても同じものを指すということを表す。 <br>
性質3は {jo'u} で自分自身を合成しても指すものは変わらないということだ。
{jo'u} を使うと、例えば以下のような表現が可能になる。
<div  class="simplebox"> 
    例
      BとCが集まって料理して食べた。
      by jo'u cy jmaji gi'e jukpa gi'e citka
</div>
ここで {by} {cy} はそれぞれ複数定項である。
{jukpa} (料理して)という述語は、集団的にも分配的にも解釈できるが、{by jo'u cy} という複数定項は、{jukpa} を集団的に満たすのか、分配的に満たすのかということを明示していない。「集団的に」料理するということを明示したい場合には、[[BPFK+Section%3A+Non-logical+Connectives|項を結合して非分配的に述語を満たす項を形成する {joi}]] を使って、 {by joi cy} とするか、あるいは[[tiki-listpages.php#lu_a_lu_o_lu_i_gadri_|3.3節]][[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:alink]]で説明する {lu'o} を使って {lu'o by jo'u cy} と言う。 一方、「分配的に」料理することを明示したい場合は[[tiki-listpages.php#lu_a_lu_o_lu_i_gadri_|3.3節]][[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:alink]]で説明する {lu'a} を使って {lu'a by jo'u cy} と言う。 ただし、このようにして集団性や分配性を明示した項を、 {jmaji} や {citka} のような他の述語がそのまま共有できるとは限らない。
下の図は複数定項を頂点とする有向グラフとして、 {me} と {jo'u} を表現してみたものである。
<nowiki>[[]</nowiki>][[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:img]]
===== 2.2.2. 個 =====
複数定項の指示対象は必ずしも複数ではなく、1個の個を指すことも可能である。 <br>
'''個 (an individual)''' は以下のように定義される。
{| border="1"
|-
|
|-
|'''X は個である''' 
|  =ca'e 
|  ro'oi da poi ke'a me X zo'u X me da
|}
<br>
ここで '''ro'oi''' は [[xorxes|la xorxes]] が提案した試験的 cmavo で、「全ての」という意味になる複数量化子である。 {ro'oi da} によって「{da} に当てはまる全てのものについて」という束縛複数変項を表す。 この定義は「Xなものであるような {da} にあてはまる全てのものについて、Xは {da} なものだ」という条件が満たされるとき、「Xは個である」と呼ぶということを表している。 つまり {X me da} となるような {da} にあてはまるものが、X自体以外には議論領域内に存在しないことを「Xは個である」と言う。
XとYのそれぞれが個であるとき、 {X jo'u Y} を'''個たち (individuals)''' と呼ぶことにする。 X と Y のそれぞれが個または個たちであるときも、 {X jo'u Y} を個たちと呼ぶ。
===== 2.2.3. 複数と単数の違い =====
複数定項 (plural constant) のうち、個 (an individual) であるものを'''単数定項 (singular constant)''' と呼ぶ。
X と Y のそれぞれが複数であろうと単数であろうと、 {X jo'u Y} は単数定項ではない。 なぜなら
<div  class="simplebox">
  X me X jo'u Y ijenai X jo'u Y me X
</div>
が成り立つので、 {X jo'u Y} は個の条件 {ro'oi da poi ke'a me X jo'u Y zo'u X jo'u Y me da} を満たさないからである。
===== 2.2.4. 束縛単数変項 =====
束縛複数変項に対し、その束縛複数変項の変域を個だけに制限したものが、'''束縛単数変項 (bound singular variable)''' である。 <br>
ロジバンで公式に定義されている {ro da} ({da} に当てはまる全てのものについて)や {su'o da} ({da} に当てはまるものが少なくとも1つ存在し)は束縛単数変項であり、 これらを束縛複数変項で表すと以下のようになる。
{| border="1"
|-
|
|-
|ro da 
|  ro'oi da poi ro'oi de poi ke'a xi pa me ke'a xi re zo'u ke'a xi re me de
|-
|su'o da 
|  su'oi da poi ro'oi de poi ke'a xi pa me ke'a xi re zo'u ke'a xi re me de
|}
ここで '''su'oi''' は [[xorxes|la xorxes]] が提案した試験的 cmavo で、「存在し」という意味になる複数量化子である。 {su'oi} が「少なくとも1つ」'''ではない'''ことに注意しよう。 {su'oi da} によって「{da} に当てはまるものが存在し」という束縛複数変項を表す。
例えば {A jo'u B} という複数定項は、束縛複数変項の変域に入ることができるが、個ではないので、束縛単数変項の変域に入ることはできない。
===== 2.2.5. 個でも個たちでもないもの =====
複数定項の指示対象は、個または個たちであるとは限らない。 <br>
複数定項の指示対象が個でも個たちでもないような議論領域を想定することは可能である。
例えば、以下の命題が真であるような議論領域を考えよう。
<div  class="simplebox">
  ro'oi da poi ke'a me ko'a ku'o su'oi de zo'u de me da ijenai da me de — 条件1
</div>
つまり、この議論領域においては、 {X me ko'a} を満たす全ての X に対して、 {Y me X} であって {X me Y} ではないという Y が必ず存在する。
    定理
    条件1を真とする議論領域において、 {ko'a} は個ではなく、個たちでもない。
    証明
    {ko'a} が個であると仮定する。 つまり、個の定義により
<div  class="simplebox">
  ro'oi da poi ke'a me ko'a zo'u ko'a me da — 仮定2
</div>
{ro'oi da} を {naku su'oi da naku} に書き換え
<div  class="simplebox">
  naku su'oi da poi ke'a me ko'a ku'o naku zo'u ko'a me da — 仮定2-1
</div>
最も内側の {naku} を命題内に移動し
<div  class="simplebox">
  naku su'oi da poi ke'a me ko'a zo'u naku ko'a me da — 仮定2-2
</div>
{su'oi da poi} を {ije} に書き換えて命題内に移動し
<div  class="simplebox">
  naku su'oi da zo'u da me ko'a ije naku ko'a me da — 仮定2-3
</div>
{ije naku を ijenai} に書き換え
<div  class="simplebox">
  naku su'oi da zo'u da me ko'a ijenai ko'a me da — 仮定2-4
</div>
一方、 {me} の性質により、
<div  class="simplebox">
  ko'a me ko'a
</div>
は常に真であるから、 {ko'a} は、条件1の {da} の変域に含まれる。 従って、条件1の {ro'oi da} を {ko'a} に置き換えても真となる。 つまり
<div  class="simplebox">
  su'oi de zo'u de me ko'a ijenai ko'a me de — 条件1-1
</div>
が成り立つ。 <br>
条件1-1と仮定2-4は矛盾する。 <br>
背理法により、仮定2は棄却される。 <br>
つまり {ko'a} は個ではない。
また、 {ko'a} を {A jo'u B} と表すことができる場合、 {jo'u} の性質により
<div  class="simplebox">
  A me ko'aB me ko'a
</div>
であるから A と B はそれぞれ 条件1 の {da} の変域内にあり、条件1-1と同様の考察によって、 A も B も個ではない。 <br>
従って、 {ko'a} は個たちでもない。 <br>
証明終わり
このように {ko'a} が個でも個たちでもない場合、それはどんなものを指していると考えられるだろうか? <br>
例えば物質名詞が指すものを表していると見なすことができる。 <br>
パンの切れ端もまたパンであるという世界観を持つ話し手にとって、パンは個でも個たちでもない。
[https://groups.google.com/d/msg/lojban/RAtE7Yk-dqw/pCGeYCE9l1QJ (関連議論: {ko'a}={lo sidbo} の場合について、以上の証明と同様の証明をロジバンのみで書いたものもある。)]
===== 2.2.6. 複数定項に関する論理公理 =====
複数定項 C に関して、以下の論理公理が与えられる。
<div  class="simplebox">
  ganai C broda gi su'oi da zo'u da broda
</div>
<br>
この論理公理は、「ある議論領域において、複数定項を {broda} のx1とする命題が成り立つならば、 {broda} のx1となる指示対象がその議論領域内に存在する」ということを表す。
つまり、議論領域の中に指示対象が存在しないような項を、複数定項で表すことはできない。 このように存在しないものを表す項は、「存在し」という意味の束縛複数変項 {su'oi da} を否定する形 {naku su'oi da} によって表現される。
=== 3. gadri の定義 ===
  '''lo''' (LE)
    selbri の前につくと、その selbri の1番めの場所 (first place, x1) に入るものを指す複数定項を形成する。 {lo} の後に量化子が来ると、その複数定項の指示対象の総数を表す。 {lo} の後に量化子が来る場合は selbri の代わりに項を置くこともでき、その量化子はその項の指示対象の総数を表す。 つまり
{| border="1"
|-
|
|-
|lo <nowiki>[PA]</nowiki> broda (ku) 
|  zo'e noi ke'a broda [gi'e zilkancu li PA lo broda] (ku'o) 
|  what is/are broda [that is/are PA in total] 
|  broda なもの[で、全部でPA個]
|-
|lo PA ''sumti'' (ku) 
|  lo PA me ''sumti'' (me'u) (ku) 
|  what is/are among ''sumti'' that is/are PA in total 
|  ''sumti'' なもので、全部でPA個
|}
{ku}, {ku'o}, {me'u} は省略可能な終端詞である。
{lo PA} のように gadri の後に量化子が置かれることを '''内部量化 inner quantification''' と呼び、この量化子を '''内部量化子 inner quantifier''' と呼ぶ。 「量化」とは言っても、論理学での量化とは異なり、変項に代入できる定項の指示対象を数えるのではなく、1つの複数定項の指示対象の構成要素を数えることを表す。 内部量化については、[[tiki-listpages.php#a53144d82d50cb4f3ba5484fe6b2ec29d|3.1節]][[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:alink]]で詳しく議論する。
これに対して、gadri の前、あるいはもっと一般的に、項の前に量化子が置かれる量化を '''外部量化 outer quantification''' と呼び、この量化子を '''外部量化子 outer quantifier''' と呼ぶ。 外部量化については、[[tiki-listpages.php#a67bd8dedb0e13e60fcbb669ef81db5b0|3.2節]][[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:alink]]で説明する。
gadri によって形成される sumti は、全て {zo'e} に展開されるように定義されている。 つまり最も一般的な複数定項は単独の {zo'e} で表され、それに説明を追加したものが gadri で形成される sumti となる。
<div  class="simplebox"> 
    例
      人が集まって料理して食べた。
      lo prenu cu jmaji gi'e jukpa gi'e citka
</div>
<br>{jukpa} (料理して)という述語は、集団的にも分配的にも解釈できるが、{lo prenu} という複数定項は、{jukpa} を集団的に満たすのか、分配的に満たすのかということを明示していない。「集団的に」料理するということを明示したい場合には、後述の {loi} を使って {loi prenu}と言う。 逆に、「分配的に」料理することを明示したい場合は、{ro lo prenu} のような外部量化を使うか、または {lu'a lo prenu} と言う。 ただし、このようにして集団性や分配性を明示した項を、 {jmaji} や {citka} のような他の述語が共有できるとは限らない。
  '''le''' (LE)
    {lo broda} で表される複数定項に対して、「話し手が思い描く特定の」という意味を明示的に追加したものが {le broda} である。 論理学上の振る舞いは {lo} と同じ。
{| border="1"
|-
|
|-
|le <nowiki>[PA]</nowiki> broda (ku) 
|  zo'e noi mi ke'a do skicu lo ka ce'u broda [gi'e zilkancu li PA lo broda] (ku'o)
|-
|le PA ''sumti'' (ku) 
|  le PA me ''sumti'' (me'u) (ku)
|}    '''la''' (LA)
    selbri または cmevla の前について、それを名前とするものを指す複数定項を形成する。 論理学上の振る舞いは {lo} と同じ。
{| border="1"
|-
|
|-
|la <nowiki>[PA]</nowiki> broda (ku) 
|  zo'e noi lu <nowiki>[PA]</nowiki> broda li'u cmene ke'a mi (ku'o)
|-
|la PA ''sumti'' (ku) 
|  zo'e noi lu PA sumti li'u cmene ke'a mi (ku'o)
|}    '''loi''' (LE),
    '''lei''' (LE),
    '''lai''' (LA)
    {lo/le/la broda} で表される複数定項に対して、述語を集団的に満たす性質を明示的に追加したものが {loi/lei/lai broda} である。
{| border="1"
|-
|
|-
|loi <nowiki>[PA]</nowiki> broda 
|  lo gunma be lo <nowiki>[PA]</nowiki> broda
|-
|lei <nowiki>[PA]</nowiki> broda 
|  lo gunma be le <nowiki>[PA]</nowiki> broda
|-
|lai <nowiki>[PA]</nowiki> broda 
|  lo gunma be la <nowiki>[PA]</nowiki> broda
|-
|loi PA ''sumti'' 
|  lo gunma be lo PA ''sumti''
|-
|lei PA ''sumti'' 
|  lo gunma be le PA ''sumti''
|-
|lai PA ''sumti'' 
|  lo gunma be la PA ''sumti''
|}
このように、 {loi/lei/lai} は {lo gunma be lo/le/la} という別の複数定項によって定義されているので、 {lo broda} や {lo PA ''sumti''} を直接扱うことにはならず、 {lo gunma} という複数定項として扱われる。 このため {lo broda} や {lo PA ''sumti''} が個ではない場合でも、 {loi broda} や {loi PA ''sumti''} が、以下の条件下で {lo gunma} としての個であることは可能である。
<div  class="simplebox">
  ro'oi da poi ke'a me lo gunma be lo/le/la <nowiki>[PA]</nowiki> broda zo'u lo gunma be lo/le/la <nowiki>[PA]</nowiki> broda cu me daro'oi da poi ke'a me lo gunma be lo/le/la PA
  ''sumti'' zo'u lo gunma be lo/le/la PA
  ''sumti'' cu me da
</div>    '''lo'i''' (LE),
    '''le'i''' (LE),
    '''la'i''' (LA)
    {lo/le/la broda} で表される複数定項を構成する個の集合。 集合であるから、その元である {lo/le/la broda} が個または個たちである場合にだけ、 {lo'i/le'i/la'i} が定義できる。 また、集合自体も、必ず個または個たちである。 個でも個たちでもないような集合は存在しない。
{| border="1"
|-
|
|-
|lo'i <nowiki>[PA]</nowiki> broda 
|  lo selcmi be lo <nowiki>[PA]</nowiki> broda
|-
|le'i <nowiki>[PA]</nowiki> broda 
|  lo selcmi be le <nowiki>[PA]</nowiki> broda
|-
|la'i <nowiki>[PA]</nowiki> broda 
|  lo selcmi be la <nowiki>[PA]</nowiki> broda
|-
|lo'i PA ''sumti'' 
|  lo selcmi be lo PA ''sumti''
|-
|le'i PA ''sumti'' 
|  lo selcmi be le PA ''sumti''
|-
|la'i PA ''sumti'' 
|  lo selcmi be la PA ''sumti''
|}
{lo'i/le'i/la'i} は {lo selcmi be lo/le/la} という別の複数変項によって定義されているので、 {lo broda} や {lo PA ''sumti''} を直接扱うことにはならず、 {lo selcmi} という複数定項として扱われる。 <br> <br>
空集合は {lo selcmi be no da} であり、また、[[tiki-listpages.php#a53144d82d50cb4f3ba5484fe6b2ec29d|3.1節]][[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:alink]]で述べるように {lo no broda} という表現は公式定義では無意味であるから、 {lo'i/le'i/la'i} によって空集合を表現することはできない。
==== 3.1. 内部量化 ====
[[BPFK+Section%3A+gadri|内部量化の BPFKによる定義]]は以下のようになっている。
{| border="1"
|-
|
|-
|lo <nowiki>[PA]</nowiki> broda 
|  zo'e noi ke'a broda [gi'e zilkancu li PA lo broda]
|-
|lo PA ''sumti'' 
|  lo PA me ''sumti''
|}
つまり内部量化は、 {zilkancu} の x3 となる {lo broda} や {lo me ''sumti''} を単位(つまり1)として数えた場合の数を表す。 <br>
しかし、 {zilkancu} の意味が漠然としているので、 [https://groups.google.com/d/msg/lojban/RAtE7Yk-dqw/xi2h6A17CusJ {mei} を使って以下のように定義し直す案が出された]。
    公理1
    ro'oi da su'o pa mei
    定義
{| border="1"
|-
|
|-
|(D1) ko'a su'o N mei 
|  =ca'e 
|  su'oi da poi me ko'a ku'o su'oi de poi me ko'a zo'u ge da su'o N-1 mei ginai de me da
|-
|(D2) ko'a N mei 
|  =ca'e 
|  ko'a su'o N mei gi'e nai su'o N+1 mei
|-
|(D3) lo PA broda 
|  =ca'e 
|  zo'e noi ke'a PA mei gi'e broda
|} 
<br>
公理1とこれらの定義によって、
<div  class="simplebox">
  ko'a pa mei のとき、またそのときに限り、 ko'a は個である
</div>
ということが以下のようにして証明される。
    証明
    (D2) は
{| border="1"
|-
|
|-
|ko'a N mei
|=
| ko'a su'o N mei gi'e nai su'o N+1 mei
|-
|
|=
| ge ko'a su'o N mei -----(S1)
|-
|
|
| gi naku ko'a su'o N+1 mei -----(S2)
|}
(S2) 部分に (D1) を適用すると
{| border="1"
|-
|
|-
|(S2)
|=
| naku su'oi da poi me ko'a ku'o su'oi de poi me ko'a zo'u
|-
|
|
| ge da su'o N mei
|-
|
|
| ginai de me da
|-
|
|=
| ro'oi da poi me ko'a ku'o ro'oi de poi me ko'a zo'u
|-
|
|
| naku ge da su'o N mei
|-
|
|
| gi naku de me da
|-
|
|=
| ro'oi da poi me ko'a ku'o ro'oi de poi me ko'a zo'u
|-
|
|
| ganai da su'o N mei
|-
|
|
| gi de me da
|}
従って (D2) は
{| border="1"
|-
|
|-
|ko'a N mei
|=
| ge (S1) gi (S2)
|-
|
|=
| ge ko'a su'o N mei
|-
|
|
| gi ro'oi da poi me ko'a ku'o ro'oi de poi me ko'a zo'u
|-
|
|
| ganai da su'o N mei
|-
|
|
| gi de me da
|}
これは N=1 のとき
{| border="1"
|-
|
|-
|ko'a pa mei
|=
| ge ko'a su'o pa mei
|-
|
|
| gi ro'oi da poi me ko'a ku'o ro'oi de poi me ko'a zo'u
|-
|
|
| ganai da su'o pa mei
|-
|
|
| gi de me da
|}
であるが、公理1があるので
{| border="1"
|-
|
|-
|ko'a pa mei
|=
| ro'oi da poi me ko'a ku'o ro'oi de poi me ko'a zo'u de me da
|}
この右辺は「{ko'a} は個である」の条件 {ro'oi da poi ke'a me ko'a zo'u ko'a me da} を含意する。またその逆も成り立つ。 <br>
証明終わり
下の図は4個のものを数え上げるしくみを有向グラフで表したものである。 この図では {X me X} のような自分に帰ってくるループを省略してある。 個数を数えるということは、 {me} によって形成される有向グラフから、数えるべき葉(個である定項)を全て含む木の形となる部分グラフを選ぶことに相当する。 例えば図のマゼンダ色の部分である。
<nowiki>[[]</nowiki>][[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:img]]
===== 3.1.1. 内部量化の重複 =====
{lo PA ''sumti''} という形が定義されているので、内部量化を重ねて1つの項を作ることもできる。
<div  class="simplebox"> 
    例
      lo mulno kardygri cu gunma lo vo loi paci karda 
    ''トランプカード1組は13枚のカード4組で構成される''   
      su'o da zo'u loi re lo'i ro mokca noi sepli py noi mokca ku'o da cu relcuktai 
    ''点Pから等距離にある点の集合2個は二重丸だ'' 
</div> 
===== 3.1.2. 内部量化の問題点 =====
====== 3.1.2.1. ゼロと言えない ======
<br>
gadri で形成される項は複数定項だから、[[tiki-listpages.php#a0e7530ddbf698632d1b6e3883594db9e|2.2.6節]][[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:alink]]の複数定項に関する論理公理によって、 {lo broda} は {su'oi da zo'u da broda} ということを含意している。つまり {lo no broda} という表現は、「存在していてその数が0」ということを含意し、意味をなさない。
このことは、複数変項の存在否定 {naku su'oi da} を公式のロジバンでは表現できないということを意味する。 <br>
複数変項の存在否定表現が必要になるのは以下のような場合だ。
<div  class="simplebox">
    lo xo prenu cu jmaji gi'e jukpa gi'e citka  — no
  ''「何人集まって料理して食べたの?」「0人」''
</div>
<br>
この返答は {lo no prenu cu jmaji gi'e jukpa gi'e citka} の簡略形である。
この命題は、 {lo no prenu} が selbri {jmaji} を集団的かつ (je) 非分配的に、 {jukpa} を集団的または (ja) 分配的に、 {citka} を非集団的かつ (je) 分配的に満たしていることを表す。 非分配的に満たすべき述語 {jmaji} を含むので、 束縛単数変項の存在否定 {naku su'o da}={no da} に置き換えることはできない。 また、非集団的に満たすべき述語 {citka} を含むので、この {lo} を、後ほど定義する {loi}={lo gunma be lo} に置き換えることもできない。
このような命題では、 {lo no broda} という表現に対して、複数変項の存在否定という意味を与えることが必要になる。 <br>
そこで {lo PA broda} の定義の PA=0 の場合に対して、以下のような定義を提案する。
    {lo no broda} の非公式な定議案
{| border="1"
|-
|
|-
|lo no broda 
|  =ca'e 
|  naku su'oi da poi ke'a broda
|} 
<br>
({naku lo broda} とする定議案も良さそうだが、そうすると複数定項を含む命題全体の否定となり、量化が含意されなくなるので、上のように提案することにした。)
====== 3.1.2.2. 物質名詞のようなものを量化できない ======
[[tiki-listpages.php#a53144d82d50cb4f3ba5484fe6b2ec29d|3.1節]][[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:alink]]の公理1によって、個でも個たちでもないようなものは {(su'o) N mei} や {lo N broda} という表現から排除される。
それなら {piPA} という量化を使えるかというと、やはり個でも個たちでもないようなものには使えない。 <br>
[[BPFK+Section%3A+gadri|piPA は現状では外部量化についてしか定義されていない]]。
{| border="1"
|-
|
|-
|piPA ''sumti'' 
|  lo piPA si'e be pa me ''sumti''
|}
このように、 {piPA} による外部量化の実体は {lo piPA si'e} という複数定項なので、これ自体は束縛単数変項ではない。 しかし {piPA si'e} の x2 として {pa me ''sumti''} が付いていて、これには [[BPFK+Section%3A+gadri|PA broda の定義]]
{| border="1"
|-
|
|-
|PA broda 
|  PA da poi broda
|}
が適用されるため、{me ''sumti''} の x1 に当てはまるものとして個がある場合にしか成立しない。 つまり、個でも個たちでもないようなものは、 {piPA} という外部量化表現からも排除される。
{piPA} を内部量化でも定義するという案もあり得る。 <br>
その場合は、外部量化の {piPA} の定義の形に合わせて、以下のような形にするのが理想的だ。
    内部量化の {piPA} の非公式な定議案
{| border="1"
|-
|
|-
|lo piPA broda 
|  =ca'e 
|  zo'e noi ke'a piPA si'e be lo pa broda
|} 
そうすると、個でも個たちでもないようなものは依然として、 {lo pa broda} によって表現できない限り、内部量化の {piPA} 表現からも排除される。
ほかの望みの綱として、 {PA si'e} の表現を、個でも個たちでもないようなものの数量表現に利用するという案がある。 しかし、[[BPFK+Section%3A+Numeric+selbri|現在の {si'e} のBPFK定義]]は {pagbu} に依存している。
{| border="1"
|-
|
|-
|x1 number si'e x2 
|  x1 pagbu x2 gi'e klani li number lo se gradu be x2
|}
{pagbu} の x1 が x2 よりも大きくはならないと解釈すれば、 [https://groups.google.com/d/msg/lojban/RAtE7Yk-dqw/nUbZiwmB2M0J {si'e} を使ってものを数え上げる際に、単位の変更を余儀なくされるので、非常に使いにくい]。 {PA si'e} の PA が1よりも大きくなれるように {si'e} の定義を変えれば、個でも個たちでもないようなものの数量表現一般に {si'e} を使うことが可能になる。
あるいは、[[tiki-listpages.php#a53144d82d50cb4f3ba5484fe6b2ec29d|3.1節]][[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:alink]]の公理1を使わないことにすれば、 定義 (D1) (D2) (D3) を個でも個たちでもないようなものに適用可能である。 <br>
この場合、話し手は、複数定項をいくつか選んで、 {ko'a su'o pa mei} であると決めておけば良い。 この際に、 {pa mei} となる複数定項が互いに重複することのないように、注意深く選ぶ必要がある。 <br>
こうしておくと、その ko'a に関しては、 (D2) から
{| border="1"
|-
|
|-
|ganai ko'a pa mei
|-
|gi ro'oi de poi me ko'a zo'u de me ko'a
|}
と言えるだけであって、{ko'a pa mei} の ko'a が個である必要はない。
[[tiki-listpages.php#a53144d82d50cb4f3ba5484fe6b2ec29d|3.1節]][[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:alink]]の公理1を使わずに定義 (D1) (D2) (D3) を利用する場合は、 (D1) の {de} の条件として {gi'e su'o pa mei} を追加しておく必要がある(公理1を使う場合は、 {de} の変域にある指示対象がこの条件を自動的に満たしている)。
    公理1を使わない場合の非公式な定義案
{| border="1"
|-
|
|-
|(D1') ko'a su'o N mei 
|  =ca'e 
|  su'oi da poi me ko'a ku'o su'oi de poi me ko'a gi'e su'o pa mei zo'u ge da su'o N-1 mei ginai de me da
|-
|(D2) ko'a N mei 
|  =ca'e 
|  ko'a su'o N mei gi'e nai su'o N+1 mei
|-
|(D3) lo PA broda 
|  =ca'e 
|  zo'e noi ke'a PA mei gi'e broda
|} 
これによって個でも個たちでもないようなものを内部量化することが可能になる。 さらに、これに対して上記の「内部量化の {piPA} の非公式な定議案」も適用できるようになる。
下の図は個でも個たちでもないようなものを数え上げるしくみを有向グラフで表したものである。 この図では {X me X} のような自分に帰ってくるループを省略してある。 無限個の頂点(複数定項)のうち、話し手が {su'o pa mei} として選んだ頂点をピンク色で表している。 これらを数え上げるということは、 {me} によって関係付けられる有向グラフから、木の形となる部分グラフを選ぶことに相当する。 例えば図の青色の部分である。
<nowiki>[[]</nowiki>][[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:img]]
==== 3.2. 外部量化 ====
外部量化は以下のように定義される。
{| border="1"
|-
|
|-
|PA ''sumti'' 
|  PA da poi ke'a me ''sumti''
|-
|PA broda 
|  PA da poi broda
|-
|piPA ''sumti'' 
|  lo piPA si'e be pa me ''sumti''
|}
<br>{piPA} 以外の外部量化は {PA da} であり、これは公式には束縛単数変項である。 従ってこれらの項が'''分配的に'''述語を満たすことに注意しなければならない。 例えば {jmaji} (集まる)の x1 として {ci lo prenu} という項を使うのは無意味である。 3人のそれぞれが「集まる」という述語を満たしているわけではないからだ。
ただし PA として非公式の複数量化子 {ro'oi} や {su'oi} などを使えば、束縛複数変項にすることは可能だ。 例えば
<div  class="simplebox">
  su'oi prenu cu jmaji  集まる人が存在する
</div>
この文は内部量化の
<div  class="simplebox">
  lo prenu cu jmaji  人が集まる
</div>
から[[tiki-listpages.php#a0e7530ddbf698632d1b6e3883594db9e|2.2.6節]][[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:alink]]の論理公理によって含意される文に等しい。
{PA lo broda} と {PA broda} は、束縛単数変項に当てはまる指示対象を数えるときの変域が異なる。 外部量化の定義から以下のことが言える。
{| border="1"
|-
|
|-
|PA lo broda 
|  PA da poi ke'a me lo broda 
|  議論領域の中の lo broda という複数定項の指示対象が束縛単数変項の変域であり、そのうちのPA個
|-
|PA broda 
|  PA da poi ke'a broda 
|  議論領域の中の全ての broda なものが束縛単数変項の変域であり、そのうちのPA個
|} 
<div  class="simplebox"> 
    例1
      ro jmive ba morsi 
    ''生きものは皆死ぬ''   
    例2
      ro lo prenu ti klama 
    ''全員ここに来る'' 
</div>
例1では議論領域内の全ての {jmive} なものについて言っている。 例2の議論領域内には、この文の複数定項 {lo prenu} の指示対象以外にも {prenu} なものがあると考えて構わない。 <br> <br>{piPA} による外部量化は、{lo piPA si'e} という複数定項を表す。 ただし {piPA si'e} の x2 として {pa me ''sumti''} という外部量化を含んでいる。 この定義に出てくる {pi} は「1より大きくない」ということを表すものであり、実際の表現では {pi} の代わりに {fi'u} などを用いても構わない。
===== 3.2.1. 外部量化と内部量化の組み合わせ =====
内部量化と外部量化の定義から、以下のことが言える。
{| border="1"
|-
|
|-
|M lo <nowiki>[N]</nowiki> broda 
|  <nowiki>[N個の]</nowiki> lo broda のうちの M個 (それらが分配的に述語を満たす)
|-
|M loi <nowiki>[N]</nowiki> broda 
|  <nowiki>[N個の]</nowiki> lo broda からなる lo gunma M個 (それらが分配的に述語を満たす)
|-
|M lo'i <nowiki>[N]</nowiki> broda 
|  <nowiki>[N個の]</nowiki> lo broda からなる lo selcmi M個 (それらが分配的に述語を満たす)
|-
|pi M lo <nowiki>[N]</nowiki> broda 
|  <nowiki>[N個の]</nowiki> lo broda のうちの 1個の一部分で、その量は pi M si'e
|-
|pi M loi <nowiki>[N]</nowiki> broda 
|  <nowiki>[N個の]</nowiki> lo broda からなる lo gunma 1個 の一部分で、その量は pi M si'e
|-
|pi M lo'i <nowiki>[N]</nowiki> broda 
|  <nowiki>[N個の]</nowiki> lo broda からなる lo selcmi 1個 の一部分(部分集合)で、その量は pi M si'e
|}
<br>
これらのうちの {M lo <nowiki>[N]</nowiki> broda} や {pi M loi <nowiki>[N]</nowiki> broda} を使って、複数のものの一部を表現することができる。
<div  class="simplebox"> 
    例1
      re lo <nowiki>[ci]</nowiki> mlatu mi viska 
    ''<nowiki>[3匹の]</nowiki>猫のうちの2匹がこっちを見ている''   
    例2
      re fi'u ci loi [vei ci pi'i ny (ve'o)] mlatu mi viska 
    ''[3n匹の]猫のうちの3分の2がこっちを見ている'' 
</div>
<br>
例1の {re lo <nowiki>[ci]</nowiki> mlatu} は {lo <nowiki>[ci]</nowiki> mlatu} の指示対象である(3匹の)猫のうちの2匹を指す。 <br>
内部量化子の {ci} が無い場合は {lo mlatu} の指示対象が何匹の猫であるか不明だが、それでもとにかく {re lo mlatu} はそれらの猫のうちの2匹を指す。
例2では {loi} が使われているので、 その指示対象の実体は {lo gunma} である。 例2を {loi} と {piPA ''sumti''} の定義に従って展開すれば
<div  class="simplebox"> 
    例2-1
      lo re fi'u ci si'e be pa me lo gunma be lo [vei ci pi'i ny (ve'o)] mlatu mi viska
</div>
つまり {re fi'u ci loi...} は {pa me lo gunma...} という「個」のうちの3分の2を指す。 その {lo gunma} は {vei ci pi'i ny (ve'o)} 匹の猫からなる。 <br>
内部量化子が無い場合は {loi mlatu} が何匹の猫からなる {lo gunma} を指すのか不明だが、それでもとにかく {re fi'u ci loi mlatu} はその {lo gunma} の3分の2を指す。 ただし
<div  class="simplebox">
  re fi'u ci loi mlatu mi viska
</div>
という文は、この {loi mlatu} の構成要素である猫の個体数が3の倍数でなければ意味をなさない。 猫の切れ端が {viska} という述語を満たすようなことは考えにくいからだ。 <br>
またBPFKの解釈では非集団的に述語を満たす複数定項を {loi} で表すことはできないから、「猫が非集団的にこっちを見ている」ということを言いたい場合は {loi} を使わない表現にするか、あるいは[[tiki-listpages.php#lu_a_lu_o_lu_i_gadri_|3.3節]][[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:alink]]に説明する {lu'a} を使って
<div  class="simplebox">
  lu'a re fi'u ci loi mlatu mi viska
</div>
とする。
==== 3.3. lu'a, lu'o, lu'i と gadri の関係 ====
[[BPFK+Section%3A+Indirect+Referers|BPFK Section: Indirect Referers]] ではLAhE類の {lu'a}, {lu'o}, {lu'i} が以下のように定義されている。
{| border="1"
|-
|
|-
|lu'a ''sumti'' 
|  lo me ''sumti'' 
|  lo cmima be ''sumti'' [noi selcmi]
|-
|lu'o ''sumti'' 
|  loi me ''sumti''
|-
|lu'i ''sumti'' 
|  lo'i me ''sumti''
|}
しかし同ページに書かれた英語の説明から察すれば、この {lu'a} の定義は不足であり、 {lu'o} の定義はいくらか問題を含む。
{lu'a} は、{lo selcmi} であるような項からは {selcmi} の x2 を抽出し、 {lo gunma} であるような項からは {gunma} の x2 を抽出する。 さらに {lu'a} は、項が分配的かつ非集団的に述語を満たすことを明示する。 一方 {lo} の定義によれば、 {lo me ''sumti''} という表現は「分配的かつ非集団的に」ということを含意しない。
また {lu'o} は非分配的かつ集団的に述語を満たすことを明示する。 一方 {loi} の定義によれば、 {loi me ''sumti''} は集団的に述語を満たす項を構成するが、それが非分配的に述語を満たすかどうかまでは明言していない。 整合性を追求するなら、 {loi} の定義に「非分配的に述語を満たす」ということを追記するのが良いだろう。
以上の考えに基づいて、以下のような定義を提案する。
    {lu'a} の非公式な定議案
{| border="1"
|-
|
|-
|lu'a ''sumti'' 
|  lo cmima be ''sumti'' noi selcmi ku onai lo se gunma be ''sumti'' noi gunma ku onai lo me ''sumti'' ku    vu'o noi su'o da zo'u da me ke'a gi'e no'a
|} 
ここに現れる {vu'o} 以降の {noi} 節では、 {lu'a ''sumti''} の指示対象が分配的にこの項を含む文を満たすことを説明している。
=== 4. 覚書 ===
以下の話は解説者 guskant の覚書であり、 gadri の理解のために全く重要ではない。
==== 4.1. 存在について ====
<div  class="simplebox"> [[BPFK+Section%3A+gadri|Positive impact: Some usages that make little sense with {lo}={su'o} become validated.]]
</div>
<br>{lo}={su'o} ではなくなったが、 {lo broda} が複数定項であることと、[[tiki-listpages.php#a0e7530ddbf698632d1b6e3883594db9e|2.2.6節]][[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:alink]]の複数定項に関する論理公理によって、 {lo broda cu brode} という命題は、 {su'oi da brode} という命題を暗黙的に含意している。
==== 4.2. claxu の x2 ====
<div  class="simplebox"> [[BPFK+Section%3A+gadri|le cmana lo cidja ba claxu]] ''山には食べ物がないだろう'' [[lapoi+pelxu+ku%27o+trajynobli|lapoi pelxu ku'o trajynobli]]
</div>
<br>{lo cidja} を展開すると
<div  class="simplebox">
  le cmana zo'e noi ke'a cidja ku'o ba claxu
</div>
[[BPFK+Section%3A+Subordinators|{noi} の定義]]により
<div  class="simplebox">
  le cmana zo'e to ri xi rau cidja toi ba claxu
</div>
{to} {toi} 内は挿入句だから、 bridi 本体は
<div  class="simplebox">
  le cmana zo'e ba claxu
</div>
{zo'e} は複数定項である。 [[tiki-listpages.php#a0e7530ddbf698632d1b6e3883594db9e|2.2.6節]][[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:alink]]の複数定項に関する論理公理により、この命題は
<div  class="simplebox">
  su'oi da zo'u le cmana da ba claxu
</div>
を含意する。つまり「この山に欠く何か」の指示対象が議論領域内に存在する。 <br>
この表現の奇妙さは、 {claxu} の x2 に、非存在を表すような意味合いがあるかのように見えることから生じる。 <br>
辻褄が合うように解釈するならば、 {claxu} 自体は x2 の指示対象の所在が x1 に位置していないということを表しているだけで、議論領域内の存在については何も主張しないと考えれば良い。
==== 4.3. zo'e は複数定項である ====
仮に、 {zo'e} が自由変項・束縛複数変項・複数定項のどれにでもなれるという解釈をすれば、論理学的な観点から合理的である。 <br>
しかしこの考えは、[https://groups.google.com/d/topic/lojban/RAtE7Yk-dqw/discussion この議論]の中で、明確に否定された。 公式解釈による {zo'e} は常に複数定項であることが明らかになった。 <br>
以下にこれらの考えを比較検討し、 {zo'e} が複数定項であるという公式解釈から生じる問題点の解消を試みる。
===== 4.3.1. zo'e が束縛複数変項になることが許されると仮定した場合 =====
「{zo'e} は本質的には自由変項であり、文脈に応じて議論領域が決まり、議論領域に応じて、 {zo'e} に何らかの定項が代入されているか、複数量化子によって量化されていると見なされる」という解釈をすると仮定した場合の、利点と欠点を挙げる。
====== 4.3.1.1. 利点 ======
この仮定の下では、 {lo PA broda} における PA=0 の場合を、[[tiki-listpages.php#afa329c54276bc781a008934d4b0d5f76|3.1.2.1節]][[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:alink]]の定議案のように特異点扱いする必要は無かった。 {lo PA broda} が本来自由変項であれば、 PA&gt;0 のときは複数定項が代入されるか、 {su'oi da} などの複数量化子によって束縛され、 PA=0 のときには {naku su'oi da} によって束縛されると解釈すれば良かったからである。
この解釈は、 PA=0 の時のみならず、 PA&gt;0 についても、より自然言語に近い解釈を可能にする。例えば
<div  class="simplebox">
  lo ci xanto cu zilkancu li ci lo xanto
</div>
この最後に出てくる方の {lo xanto} は数えの単位であるから、特定のものを指さずに(つまり定項と見なさずに)、むしろ複数量化によって「1」と量化されている束縛複数変項と解釈するほうが自然である。 <br>
束縛複数変項と解釈する場合には、他の量化項や {naku} との相対的な出現順序を考慮しなければならないが、項である以上、冠頭に出すこともできるので、冠頭でその順序を明記することも可能である。 <br>
さらに、この考え方は、文脈のない文の真理値が一般には不定であるという自然言語の性質を体現してもいる。 「{zo'e} が本質的には自由変項であり、文脈によって束縛されたり定項が代入されたりしている」と解釈しておけば、論理性も解釈上の構造美も損なわずに、ロジバン文の自然な表現が可能だった。
====== 4.3.1.2. 欠点 ======
{zo'e} が文脈によって自由変項だったり、束縛複数変項だったり、複数定項だったりするので、単一のbridiからは、その中の項がどのような項であるかを判断できず、文の真理値を判断することができない。 <br>
ただし、このように、文の真理値が文脈に依存するという側面は、あらゆる自然言語が共有する性質である。 <br>
また、 {zo'e} が複数定項だけを表すという現行解釈を取るにしても、「何らかの議論領域が与えられている」ということが判断出来るだけで、文脈がわからなければ、どんな議論領域かを判断できないのだから、文脈無しでは文の真理値を判断できないという問題が解消されるわけではない。
===== 4.3.2. zo'e が複数定項であることから生じる問題点と、その解決方法 =====
公式解釈による {zo'e} は複数定項であるから、以下のような問題点が生じる。
====== 4.3.2.1. 「存在しない」という複数量化が表現できない ======
{lo no broda} の合理的な解釈は、公式にはロジバンから追放される。 つまり、複数量化では当然扱える「{da} に当てはまるものが存在しない {naku su'oi da}」に相当する表現が、ロジバンでは公式には扱えない。 {lo no broda} という表現をしたい場合には、[[tiki-listpages.php#afa329c54276bc781a008934d4b0d5f76|3.1.2.1節]][[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:alink]]のように、非公式の解釈をする必要がある。
====== 4.3.2.2. 特定のものを指さない束縛複数変項を表現できない ======
{lo PA broda} が、文脈によっては束縛複数変項であるという解釈が不可能になったので、 数えの単位のような、特定のものを指さないはずの項も、何らかの定項であると解釈しなければいけなくなった。 例えば、
<div  class="simplebox">
  lo ci xanto cu zilkancu li ci lo xanto
</div>
のように、数えの単位としての {lo xanto} を命題の中で使うために、 メートル原器のような、なんらかの「ゾウ原器」を議論領域の中に想定するという、いささか不自然かもしれない解釈が強いられる(現代ではもはやメートル原器さえ用いられていないにも関わらず)。
====== 4.3.2.3. 素粒子を lo で表すことができない ======
{lo broda} が複数定項として解釈される限り、以下のロジバン文は無意味である:
<div  class="simplebox">
  lo guska'u cu gau jmaji sepi'o lo lenjo gi'e pagre lo fenra
  ''光子がレンズで集められ、スリットを通り抜ける''
</div>
<br>
なぜなら実際のところ、光子は個であり、個数を数えることはできるのだが、この光子とあの光子といった区別をすることはできない、つまり、「特定の」光子を指すことは不可能だからだ。 光子などの素粒子を表す項には、量化表現こそが相応しい。ところがロジバンには公式には複数量化子が無いので、上記のように selbri を集団的にも分配的にも満たすような項として、量化を明示することはできない。 {lo broda} が複数定項であると宣言されたので、 {lo guska'u} を束縛複数変項として解釈する余地も残されていない。 解決策としては、 [[xorxes|la xorxes]] が提案した非公式の複数量化子 {su'oi} を使うしかない。
<div  class="simplebox">
  su'oi da poi ke'a guska'u cu gau jmaji sepi'o lo lenjo gi'e pagre lo fenra
</div> 
====== 4.3.2.4. 一般論をどう解釈するか ======
[[BPFK+Section%3A+gadri|BPFK の gadri のページ]]の例文にも出ている、 <br>
<div  class="simplebox">
  lo pa pixra cu se vamji lo ki'o valsi
  ''1枚の写真は1000語に値する''
</div>
<br>
といった一般論においても、 {lo pa pixra} や {lo ki'o valsi} <br>
は何か特定のものを指していると解釈される。 議論領域の中に、一般論に登場する sumti 用の、何らかの指示対象を用意しておかなければならない。
直感的には {lo} ではなく {lo'e} を使えば良いが、[[BPFK+Section%3A+Typicals|現状では {lo'e} と {lo} の関係について結論が出ていない]]ので、 {lo'e} について論理学的な観点から説明することはまだできない。
あるいは、一般論の表現において指示対象への明言を避ける方法として、命題全体を NU類の中に入れるという方法が考えられる。 NU類内の命題の真理値は、 NU類外の命題の真理値に影響を及ぼさないからである(指示的に不透明 referentially opaque; [http://ponjbogri.github.io/cll-ja/chapter9.html#9.7 CLL9.7]などと関連する)。 言い換えれば、NU類内部の命題の議論領域はNU類外部の命題の議論領域と異なる。 <br>
この方法を採用して、上記のことわざを表すなら、例えば {si'o} を使って
<div  class="simplebox">
  si'o lo pa pixra cu se vamji lo ki'o valsi
  ''「1枚の写真は1000語に値する」という概念だ''
</div>
<br>
という形にすれば良い。 {si'o} の x1 は暗黙の {zo'e} であり、複数定項として議論領域の中に指示対象を持つ。 一般論の解釈として、 {si'o} の x1 に入る指示対象を想定することは、 {lo pa pixra} や {lo ki'o valsi} の指示対象を想定するよりも自然である。 <br>
([[The+Complete+Lojban+Language|The Complete Lojban Language]] では、このように terbri を明言しない bridi を「観察文」と呼んでいるが、ここで述べた用法では、この発話が特定の外部刺激 (stimulus) によって常に起こるものとは言えないから、観察文とする解釈は妥当ではない。)
====== 4.3.2.5. 自由変項をどう表現するか ======
慣習として、単語の定義などではKOhA4類の ko'V/fo'V シリーズが自由変項として使われている。 ただし本来これらは複数定項である。 <br>
この慣習に従わずに自由変項を使った文(開文)を表現したい場合は、 {ke'a} か {ce'u} を使うのが妥当だ。 <br>
なぜなら、これらを terbri とする bridi の真理値は決まらないからだ。 <br>{ke'a} が2回以上現れる bridi では、 {ke'a} が同一の項を表すと見なされる:
<div  class="simplebox">
  da poi ke'a gy xlura ke'a cu panci lo ka'e se citka—
  [[lo+nu+binxo|lo nu binxo]]
</div>
一方、 {ce'u} が2回以上現れる bridi では、 {ce'u} が同一の項を表すとは限らない:
<div  class="simplebox">
  lo mamta jo'u lo mensi cu simxu lo ka ce'u cisma fa'a ce'u—
  [[lo+nu+binxo|lo nu binxo]]
</div>
この性質を考慮すると、全く文脈のない状況で自由変項を使った開文を表現するには、「同一の項」という制限がある {ke'a} よりも、制限のない {ce'u} の方が使いやすい。
<div  class="simplebox">
  ce'u ce'u citka
  ''「A は B を食べる」'' (開文、真理値不定)
</div>
</div>
----


== jbovlaste ==
== jbovlaste ==
 
対応するページ: [[la jbovlaste]]
<div  class="wikitext">  
<div  class="wikitext">  
jbovlaste is a dictionary editing interface by [[Jay+Kominek|Jay Kominek]], massively updated by [[Robin+Lee+Powell|Robin Lee Powell]], now in full production.
jbovlaste is a dictionary editing interface by [[Jay+Kominek|Jay Kominek]], massively updated by [[Robin+Lee+Powell|Robin Lee Powell]], now in full production.
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== jbovlaste import: FrontPage lang ja ==
== jbovlaste import: FrontPage lang ja ==
 
対応するページ: [[jbovlaste import FrontPage lang ja]]
<div  class="wikitext">  
<div  class="wikitext">  


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== jbovlaste import: NatLang Word Definitions Or Votes Needed lang ja ==
== jbovlaste import: NatLang Word Definitions Or Votes Needed lang ja ==
 
対応するページ: [[jbovlaste import NatLang Word Definitions Or Votes Needed lang ja]]
<div  class="wikitext">  
<div  class="wikitext">  
<br> <br>
<br> <br>
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== la nikyge'u ==
== la nikyge'u ==
 
対応するページ: [[la nikyge'u]]
<div  class="wikitext">  
<div  class="wikitext">  


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</div>   
</div>   


== la nikyge'u (le nikyge'u selkei) ==
=== la nikyge'u (le nikyge'u selkei) ===


<br>
<br>
Line 2,537: Line 306:
</div>  
</div>  
----
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== The Complete Lojban Language 日本語抄訳 ==
<div  class="wikitext">
== 抄訳へのご協力のお願い ==
<br>
2011年1月に、[[CLL+%E5%8B%89%E5%BC%B7%E4%BC%9A+%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%A1|東京での The Complete Lojban Language (以下 CLL)勉強会]]から CLL を[http://mhagiwara.github.com/cll-ja/ 日本語抄訳]するプロジェクトが発足しました。このプロジェクトにご協力いただける方を募集していましたが、全ての章の担当者が決まりましたので、募集を締め切ります。ご協力ありがとうございました。以下は旧情報です。
<div  class="plugincode"> [http://groups.google.com/group/lojban-soudan/msg/4e43af3701aca278 hatthin より]:
  <blockquote>
    基本的には、1~2年ほどの期間でCLLの抄訳を完成させたいと考えています。担当は、引き続き、この3名(mhagiwara, hatthin, guskant)で分担するつもりですが、全体で21章とかなりの分量もあり、内容的にもかなり高度ですので、できれば1章でも分担していただける有志の方がいるととてもありがたいと考えています。
    <br> また翻訳担当ということではなく、アドバイザー的な立場で参加していただくことも可能かと考えます。
    <br> 国内のロジバニストの方は、それぞれ個人的に、あるいはグループで学習を続けていらっしゃると思いますが、地理的条件などでなかなか相互に連絡をとりあうことが難しいのが現状です。今回の勉強会でも感じたことですが、言語というものはそれ自体、温かい繋がりを欲していると思います。
    <br> このプロジェクトを通して交流の輪が広がればと考えておりますので、気軽にお声をかけていただきたいと思います。
  </blockquote>
</div> [[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:code]]
抄訳を手伝ってくださる方・ご質問のある方は[http://groups.google.com/group/lojban-soudan ロジバン相談室]や github ([https://github.com/inbox/new/mhagiwara mhagiwara]・[https://github.com/inbox/new/guskant guskant])、あるいは Twitter ([http://twitter.com/mhagiwara @mhagiwara]・[http://twitter.com/hatthin @hatthin]・[http://twitter.com/fotono @fotono (guskant)])などを利用してお声をかけてください。
== 日本語抄訳の方針 ==
底本は[[The+Complete+Lojban+Language|CLL]]の[[The+Lojban+Reference+Grammar|ドラフト版]]ですが、必要に応じて[http://mw.lojban.org/extensions/cll/ 進行中の改訂版]を参照します。改訂版のほうを底本としないのは、常に変化しているために、訳と原文の対応を確認しにくくなるからです。しかし、ドラフト版の中に見受けられる間違いや矛盾点を解消したり、レイアウト・例文番号などを整理したりするために、改訂版を参照するのは有用です。 <br> <br>
疑問点や訳者の注釈を書き込む場合には、改行して、その行頭に # (ハッシュマーク、ナンバーサイン)を付けます。
抄訳なので、読者がロジバン文法を理解するために重要でない部分は省略します。逆に、原文に書かれていなくても、日本語話者にとって役立つ知識があれば、訳注として書きます。
原文には英語話者向けに書かれている部分がありますが、そのような部分は日本語話者にとって不要であると考えられるので、日本語訳では割愛します。
ロジバンの例文に対する逐語訳の部分は、基本的には割愛します。
ロジバンで書かれた文法用語は、発音の近いカタカナで表現します。英語で書かれた文法用語はできるだけ日本語に訳します。これらの術語を[https://github.com/mhagiwara/cll-ja/blob/gh-pages/vlaste.txt github 上の vlaste.txt]にまとめていき、訳語の統一を図ります。
== 抄訳への協力方法 ==
<br>
抄訳を共同で進めるために git を利用しています。 <br>
git は共同作業でのファイルの作成や変更を容易にするシステムです。 <br>
自分のコンピュータのハードディスク内に作る「作業用フォルダに関する情報を保存したリポジトリ」 (ここではローカルと呼ぶことにします)と、[https://github.com/ github]上に作られたリポジトリ(ここではリモートと呼ぶことにします)を同期させることができます。 <br>
また、[https://github.com/ github]上でファイルを編集することもできます。
抄訳にご協力くださる際には、以下の手順を参考にしてください。
=== 1. アカウント作成 ===
[https://github.com/signup/free github で、ご自分のアカウントを作成してください。]
[http://mhagiwara.github.com/cll-ja/ CLL の抄訳]のリポジトリは [https://github.com/mhagiwara/cll-ja/tree/gh-pages https://github.com/mhagiwara/cll-ja/tree/gh-pages] にあります。[https://github.com/inbox/new/mhagiwara mhagiwara さんにご自分の github アカウントを伝え、「協力者 (collaborators)」リストに追加してもらってください。] <br> # 「協力者」リストに入らずに、「fork」して「pull request」しても構いませんが、そうすると編集の度に mhagiwara さんに pull の手間を取らせてしまうことになるので、何度も編集していただける場合は「協力者」リストに入るほうが便利だと思います。
16章までの担当は決まっています。17章以降で担当したい章を決めたら、訳を始める前に[https://github.com/mhagiwara/cll-ja/blob/gh-pages/farvi.txt 進捗表]に書き込んでください。
既存のファイルに手を加えるだけの形でご参加いただく場合は、web 上だけで編集いただくのが簡単だと思いますので、以下の手順は必要ありません。
抄訳を担当する場合は、以下の手順にお進みください。
=== 2. git のインストール ===
[http://git-scm.com/download ご自分の OS 用の git をダウンロード]し、インストールします。
Windows 用には[http://code.google.com/p/tortoisegit/ TortoiseGit]というツールがあります。[http://sourceforge.jp/magazine/09/06/19/0340248 コマンドを入力することなく、コンテキストメニューから操作できます]。次節で説明する public key を[http://www.clear-code.com/blog/2009/7/8.html 生成するツールも含まれています]。
その他にも、github の Windows [http://www.koikikukan.com/archives/2010/08/04-235555.php (1)] [http://www.koikikukan.com/archives/2010/10/22-022222.php (2)] [http://labs.agenda-style.jp/blog/2009/08/git-hub.html (3)]や Mac [http://d.hatena.ne.jp/Seasons/20081220/1229750384 (1)] [http://d.hatena.ne.jp/goryugo/20081026/1225007428 (2)]での使い方が紹介されているようです。
インストール後、 git で使うご自分の名前とメールアドレスを設定しておきます(以下、$ で始まる行は、「$ の後に来る文字列をコマンドラインで打ち込む」という意味です):
<div  class="plugincode">
  $ git config --global user.name &quot;Your Name&quot; $ git config --global user.email [email protected]
</div> [[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:code]] 
=== 3. ssh の設定 ===
Windows や Mac については、上記の Windows や Mac での使い方のページに ssh の設定も書かれているようです。TortoiseGit を使う場合は、[http://www.clear-code.com/blog/2009/7/8.html 秘密鍵をPuTTY形式に変換してPageantに登録すれば、pullやpushなどの度に毎回パスフレーズの入力を求められることがなくなります]。 <br> <br>
Linux の場合は[http://help.github.com/linux-key-setup/ github のヘルプページ:ssh の設定方法(英文)]をご参照ください。
ssh の設定によって、公開鍵 (public key) が得られます。 <br>
得られた公開鍵を、以下のようにして github に登録します: <br>
[https://github.com/account アカウント設定ページ]の 左の欄から「SSH 公開鍵 (SSH Public Keys)」を選び、「別の公開鍵の追加 (add another public key)」をクリックします。「タイトル (title)」欄に適当に入力し、「キー (key)」欄に公開鍵をペーストし、「キーの追加 (Add key)」ボタンをクリックします。これでローカルとリモートが接続できるようになります。
=== 4. ローカルの用意 ===
自分のハードディスク内の適当な場所に <br>
cll-ja <br>
というフォルダを作ります。
コマンドラインで、そのフォルダに移動します。 <br>
そのフォルダで、次のようにして、ローカル・リポジトリを作ります:
<div  class="plugincode">
  $ git init
</div> [[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:code]]
gh-pages という branch を使えるようにします:
<div  class="plugincode">
  $ git symbolic-ref HEAD refs/heads/gh-pages
</div> [[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:code]] 
=== 5. 編集作業 ===
ローカルの情報をリモートの最新情報と同じにします:
<div  class="plugincode">
  $ git pull [email protected]:mhagiwara/cll-ja.git gh-pages
</div> [[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:code]]
<br>
自分のハードディスク内の cll-ja フォルダで <br>
5.1. 既存のファイルを変更したり <br>
5.2. 新しいファイルを作ったり <br>
5.3. 既存のファイルを削除したり <br>
します。
その後、以下のようにしてローカルに変更情報を反映させます:
==== 5.1. 既存のファイルを変更した場合 ====
<div  class="plugincode">
  $ git commit -a -m &quot;[編集内容の説明]&quot;
</div> [[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:code]]
上の[編集内容の説明]という部分は、編集した内容に応じて入力してください。 <br>
例:「番号の修正」「術語変更」「第3章追加」「**というより、むしろ@@」など。


==== 5.2. ファイルを新しく作った場合 ====
まず、
<div  class="plugincode">
  $ git add [新しく作ったファイル名]
</div> [[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:code]]
とし、あとは 5.1 と同じ。
==== 5.3. 既存のファイルを削除した場合 ====
まず
<div  class="plugincode">
  $ git rm [削除したファイル名]
</div> [[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:code]]
とし、あとは 5.1 と同じ。
=== 6. リモートへの反映 ===
ローカルの最新情報をリモートの情報に反映させます:
<div  class="plugincode">
  $ git push [email protected]:mhagiwara/cll-ja.git gh-pages
</div> [[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:code]]
<br> <br>
あとは、編集作業をする度に手順 5 と 6 を繰り返すだけです。
</div>
----


== 初心者のためのロジバン ==
== 初心者のためのロジバン ==
 
対応するページ: [[初心者のためのロジバン]]
<div  class="wikitext"> [http://www.01work.net/ http://www.01work.net/]   
<div  class="wikitext"> [http://www.01work.net/ http://www.01work.net/]   
</div>  
</div>  
リンク切れ。他からリンクがなければページを削除。
----
----
== 勉強会 ==
<div  class="wikitext">
== 勉強会 ==
日本語でロジバンを勉強する会についての情報があれば、このページに書き込んでください。
=== Skype 会議通話 (Conference call) を使った勉強会 ===
Skype 上で、
<s>
隔週
</s>不定期日曜日の夜(日本標準時)に開かれています。 <br>
会の予定と議事録は、[http://groups.google.com/group/lojban-soudan ロジバン相談室]に投稿されますのでご参照ください。
飛び入り歓迎。初心者も経験者も歓迎。 <br>
会の予定時間に Skype にログインして、
<s>
mhagisan か xatin311 か
</s> guskant にご連絡いただければ、会議通話にご招待します。 <br>
オフラインでのお問い合わせは、[http://groups.google.com/group/lojban-soudan ロジバン相談室]へご投稿ください。
=== 新宿での勉強会(終了) ===
きっかけ: [http://groups.google.com/group/lojban-soudan/browse_thread/thread/9280f4669b598b89/ mhagiwara さんからの呼びかけ] <br>
第1回: [http://groups.google.com/group/lojban-soudan/browse_thread/thread/aa01597fed19c70d/ 2010年12月26日] <br>
第2回: [http://groups.google.com/group/lojban-soudan/browse_thread/thread/55a071a56a44859d/ 2011年1月23日] <br>
第3回: [http://groups.google.com/group/lojban-soudan/browse_thread/thread/2b905f5b7b1a9f7e/ 2011年2月13日] <br>
第4回以降は、上記 Skype 会議通話に移行しました。([http://groups.google.com/group/lojban-soudan/browse_thread/thread/68b8670266fb9c45/ 移行の経緯])
</div>
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== 学習 ==
<div  class="wikitext">
== 講座 ==
=== 教科書 ===
* [[wavelessonscontinued|Lojban Wave Lessons Continued]](英語。2013-05-**現在で最新の意味論を取り入れている。) '''[http://misonikomilojban.blogspot.jp/search/label/lojban%20wavelessons 日本語訳]'''
* [[The+Complete+Lojban+Language|The Complete Lojban Language]] (CLL) の[http://mw.lojban.org/extensions/cll/ 改訂版1.1](英語) '''[http://ponjbogri.github.io/cll-ja/ 日本語訳]'''
* [[BPFK+Sections|BPFK Sections]](英語。[[baupla+fuzykamni|baupla fuzykamni]]内部で合意されている最新の意味論。特にgadriの改良に注意。)
* '''[[%E6%96%87%E6%B3%95%E6%94%B9%E8%89%AF%E6%A1%88|文法改良案]]'''(CLL の改訂版2.0で取り入れられる可能性がある。)
* [http://www.tlg.uci.edu/~opoudjis/lojbanbrochure/lessons/book1.html Lojban For Beginners](英語。内容はCLL1.0に従うので、やや古い。) '''[http://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%90%E3%83%B3/%E7%9B%AE%E6%AC%A1/%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%90%E3%83%B3%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%AE%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E8%A8%B3 日本語訳。その他日本語話者向けの書き下ろし教科書もあるが未完]'''
* [http://w.livedoor.jp/hajiloji/ はじめてのロジバン] (日本語話者向けの書き下ろし講座)
* [https://sites.google.com/site/jbotijlan/ciska/10gerna 10条の文法] (入門者のために集約した、ロジバン文法の手引)
=== 音声 ===
* [http://www.reddit.com/r/lojban/comments/1v6v0h/learn_lojban_with_selpai_private_lessons/ Learn Lojban with Selpa'i](la selpa'i が英語かドイツ語で教える個人レッスン。特に要望が無ければ週に1回。4回で$99。毎回宿題あり。媒体は生徒の希望に応じ、 IRC か Skype か Mumble か Google+ が可能。 [https://groups.google.com/d/topic/lojban-soudan/4VC5VEJQZxg/discussion ご案内の日本語版])
* [http://guskant.github.io/kolojbo.iu/ ko lojbo .iu ロジバン入門](la.guskant.が日本語で教える音声講座)
* [http://mw.lojban.org/index.php/lo_vreji_pe_lo_nunctu_pe_la_tsani lo_vreji_pe_lo_nunctu_pe_la_tsani](la tsani が英語で教える音声講座)
* [http://www.youtube.com/playlist?list=PLD4538848E5DBC1AA Lesson Videos](la.lindar.が英語で教えるビデオ講座)
* [http://www.youtube.com/watch?v=RfdcG5iPJpA Let's learn Lojban together!] (la.kribacr.が英語で教えるビデオ講座)
== 解析器 ==
=== 構文解析器 ===
==== 現行文法に従う ====
===== yacc (CLL 21.1) =====
* [[Official+Parser|Official Parser]]
* [[jbofi%27e|jbofi'e]] (英語への逐語訳付き。 Richard Curnow 作成。)
* [http://www.lojban.org/jboski/ jboski] (オンラインで動く [[jbofi%27e|jbofi'e]]。 Rapha&euml;l Poss が作成。)
===== peg (lojban_grammar.peg) =====
* [http://camxes.lojban.org/ camxes] (camgusmis と xorxes が作成。)
* [http://wiki.call-cc.org/eggref/4/jbogenturfahi jbogenturfa'i] ([[.alyn.post.|.alyn.post.]] 作成。 [http://camxes.lojban.org/ camxes] と同じ形態論と文法を使っている。)
* [http://mhagiwara.github.io/camxes.js/ オフラインで使えるcamxes] (mhagiwara が作成。)
<br>
==== 新文法案に従う ====
===== peg =====
* [https://skami2.iocikun.jp/lojban/zasniGerna iocixes]: iocikun が作成。 xorxes の[[zasni+gerna|zasni gerna]] と [[MEX+grammar+proposal|MEX grammar proposal]] に従う。 [https://skami2.iocikun.jp/lojban/zasniGernaPeg zasni gerna peg]
* [http://ilmen.tk/lojban/camxes-exp.html ilmentufa]: ilmen が作成。 「[http://mhagiwara.github.io/camxes.js/ オフラインで使えるcamxes(現行peg)]」に新案を盛り込んでいったもので、 xorxes 案の [[zasni+gerna|zasni gerna]] とは異なる。 [http://ilmen.tk/lojban/camxes-exp.js.peg ilmentufa の peg]
* [http://vrici.lojban.org/~gleki/mediawiki-1.19.2/extensions/ilmentufa/glosser.htm ilmentufa の別表示]: [http://ilmen.tk/lojban/camxes-exp.html ilmentufa] の表示を見やすくしたもの。 la.uilym. が作成。 必ずしも最新の [http://ilmen.tk/lojban/camxes-exp.js.peg ilmentufa の peg] に更新されてはいない。
=== 合成語解析器 ===
[http://jwodder.freeshell.org/lojban/jvozba.cgi?lujvo= jvozba](lujvo合成・分解器) <br> <br>
== 単語 ==
=== 辞書 ===
* [http://jbovlaste.lojban.org/ jbovlaste]:多言語対応。
* [http://vlasisku.lojban.org/ vlasisku]:jbovlaste の内容から、英語定義を検索できるオンライン辞書。
* アンドロイド携帯で使えるロジバン辞書:アンドロイドマーケットで lojban dictionary で検索。
* [http://wiki.livedoor.jp/monakanotsuki/ 私的ロジバン辞書]:携帯電話で読める辞書。
*  jbovlaste の xml dump を辞書形式に変換したもの:
** [http://guskant.github.io/lojbo/stardict.html Stardict 形式のロジバン辞書]:[http://goldendict.org/ GoldenDict] や [https://itunes.apple.com/us/app/dictionary-universal/id312088272?mt=8 Dictionary Universal] などで使える。 いくつかの言語版や rafsi 辞書がある。 jbovlaste からダウンロードできる任意の xml を、 tab 区切り、 \n 改行のテキストファイルに変換する Linux shell script も。
** [http://guskant.github.io/lojbo/vlaste.html mobi 形式 (Kindle 用)のロジバン辞書]:ロジバン>日本語>フランス語>英語という優先順位で検索結果が表示される。 rafsi や、日本語見出しの訓令式ローマ字からも検索できる。
=== 単語集 ===
* [https://skami.iocikun.jp/lojban/valsi_tables.html gismu表・cmavo表]: jbovlaste のデータベースから gismu と cmavo を抜き出した表。各言語対応。試験的単語や cmavo の組も含まれている。
* [https://docs.google.com/spreadsheet/pub?key=0Aq-6DgnxopzRdER6SmZuakdtSHJQUnBieHNBdlJrdkE&amp;output=html gismuシソーラス]: [[Lojban+Thesaurus|Lojban Thesaurus]] の Evgeni Sklyanin's gismu thesaurus の翻訳&amp;シート化。
* [https://docs.google.com/spreadsheet/ccc?key=0Ai4mbIPr2PUwdGNYUFhrdmV1cmpLeVVQZkNSU3dBYUE&amp;usp=sharing 言語名fu'ivla 1] / [http://spreadsheets.google.com/ccc?key=0Ai4mbIPr2PUwdC1ENjlQTmZ1ZjlidFAwWDdvZDBUUWc&amp;hl=en 言語名fu'ivla 2]
* [https://docs.google.com/spreadsheet/ccc?key=0Ai4mbIPr2PUwdENVckVaOTJLbVdGVE5SeGJ0MTBTbGc&amp;usp=sharing 国名fu'ivla]
* [https://jbo.wikipedia.org/wiki/pixra_liste_loi_gismu 絵で見る gismu]
=== 暗記 ===
<br>
[[%E3%81%BE%E3%82%8B%E6%9A%97%E8%A8%98%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88|まる暗記ネット]]
[[jMemorize|jMemorize]]
jMemorize では、憶える言葉とその意味の組み合わせをカードの裏表として一つ一つ用意し、これらが次々と自動的に出題され、表面から裏面を当てるという回答を繰り返します。デッキというものがあり、不正解のカードは下のレベルのデッキに、正解したカードは上のレベルのデッキに移されます。これによって、自分が得意とし特に専念しなくてもよい言葉がどんどん淘汰されてゆき、下のレベルに留まっている不得意な言葉に集中的に取り組むことができるようになります。一度正解したものも、後ほど再び出題に回されます。再出題までにかかる間隔は好きなように設定できます。また、カードは分類することができるので、たとえば「食べ物の名前」とか「色の名前」といったふうに別々に用意することができます。
アプリケーションはオープンソースで、Java で動きます ―
[http://jmemorize.org/ http://jmemorize.org/] <br>
[http://sourceforge.net/projects/jmemorize/ http://sourceforge.net/projects/jmemorize/]
gismu 用の[jMemorize instructions|カード・セット]
[http://quizlet.com/group/25374/ Quizlet 暗記カード]
Quizlet は様々な情報分野の暗記カードを作成したり共有するサイトです。原理は jMemorize と同様で、不正解のカードを集中して学習できるようになっています。自分で独自のカードを作ったり、サイト内に既存するものをコピーして好みのセットを組むことができます。グループに参加することで他の人達と共同でカードを編集することもできます。
== 例文・読み物 ==
* [http://www.lojban.org/corpus/ BPFK Text Corpus] (ロジバンで書かれた文章集、検索可能)
* [http://lojban.lilyx.net/jufsisku/ lojbo jufsisku] 例文検索(ロジバンと英語で検索)
* [http://lojban.qx11.info/jboselkei/jboselkei http://lojban.qx11.info/jboselkei/jboselkei] ロジバン翻訳ゲーム。原文投稿・他のユーザの原文をロジバンに翻訳・他のユーザの翻訳の評価などをして、高得点を目指すオンラインゲーム。ゲームに参加しなくても、ユーザ登録すれば、得点順の訳文のリストを表示させることができる。
<br>
== その他 ==
<br>
[[%E5%8B%89%E5%BC%B7%E4%BC%9A|勉強会]]
[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E9%9F%B3%E5%A3%B0%E8%A8%98%E5%8F%B7 国際音声記号]
[http://coelang.tufs.ac.jp/ipa/index.htm IPAモジュール]
[http://web.uvic.ca/ling/resources/ipa/charts/IPAlab/IPAlab.htm IPA Chart]
[http://lojban.org/publications/level0/brochure/book1.html What Is Lojban?](英語)
[http://sites.google.com/site/jbotijlan/ciska/10gerna 10条の文法]
[http://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%90%E3%83%B3/%E7%9B%AE%E6%AC%A1 Wikibooks ロジバン]
[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%90%E3%83%B3 Wikipedia ロジバン]
[http://sites.google.com/site/jbotijlan/esperanto-and-lojban-compared エスペラントとロジバンの比較]
[[%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%90%E3%83%B3%E5%91%A8%E8%BE%BA%E3%81%AE%E7%9F%A5%E8%AD%98|ロジバン周辺の知識]]
[http://wikitravel.org/ja/%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%90%E3%83%B3%E8%AA%9E%E4%BC%9A%E8%A9%B1%E9%9B%86 ウィキトラベルのロジバン語会話集]


</div>
----


== 寄付のお願い ==
== 寄付のお願い ==
 
対応するページ: [[寄付のお願い]]
<div  class="wikitext">  
<div  class="wikitext">  
ロジバンの援助をお願いします。
ロジバンの援助をお願いします。
Line 2,977: Line 339:


== 年表 ==
== 年表 ==
 
対応するページ: [[年表]]
<div  class="wikitext">  
<div  class="wikitext">  
*  1954[[tiki-editpage.php?page=1954%E5%B9%B4|?]]
*  1954[[tiki-editpage.php?page=1954%E5%B9%B4|?]]
Line 3,092: Line 454:


== 文書 ==
== 文書 ==
 
対応するページ: [[文書]]
<div  class="wikitext">  
<div  class="wikitext">  


== 解説書 ==
== 解説書 ==
対応するページか?(ページのタイトルが文字化け): [[文書]]


'''[[%E5%AD%A6%E7%BF%92|学習]]'''のページを参照。
'''[[%E5%AD%A6%E7%BF%92|学習]]'''のページを参照。
Line 3,107: Line 470:




== 辞書 ==
=== 辞書 ===


詳しくは'''[[%E5%AD%A6%E7%BF%92|学習]]'''のページを参照。 <br>
詳しくは'''[[%E5%AD%A6%E7%BF%92|学習]]'''のページを参照。 <br>
Line 3,116: Line 479:




== 翻訳やオリジナル作品 ==
=== 翻訳やオリジナル作品 ===


[http://mw.lojban.org/index.php/jbobau_selci%27a/ja カテゴリ別リスト] <br>
[http://mw.lojban.org/index.php/jbobau_selci%27a/ja カテゴリ別リスト] <br>
[http://mw.lojban.org/index.php/jbobau_selci%27a_fi%27o_terste_tu%27a_lo_finti_ja_fanva/ja 作家別リスト]
[http://mw.lojban.org/index.php/jbobau_selci%27a_fi%27o_terste_tu%27a_lo_finti_ja_fanva/ja 作家別リスト]
</div>
----
== 文法改良案 ==
<div  class="wikitext">
[email protected][email protected] で提案されているロジバン文法の改良案のうち大きなものを紹介します。 改良案といっても、構文を簡略化する程度のものです。
== xorlo ==
<br>
[[How+to+use+xorlo|http://www.lojban.org/tiki/How+to+use+xorlo]]
== cmevla と brivla の構文の統合 ==
<br>
cmevla を brivla と同じように使います。 これは、 cmevla に単純な PS を与えることになります。 例えば「 tokion 」は「 x1 は東京 」という PS を得ます。 「 lo tokion 」は「 tokion 」の x1 を抽出して「東京」という意味の sumti となります。 「 la tokion 」は PS とは無関係に「 tokion という名のもの」という意味の sumti となります。 つまり、「 lo 」が PS を扱うのにたいして「 la 」が文字列だけを扱う、という従来の原理に変わりはありません。 変わるのは、それまで「 me la tokion 」や fu'ivla 「 tcartokio 」などにしなければ表せなかった意味が「 tokion 」1つで表現できるようになることです。 cmevla が brivla のようになるわけですから、 tanru 化もします。 「 tokion midju 」は「東京の中央」という意味の tanru です。 tanru 化してはならないような場合には「 cu 」を挿む、といったことも関わってきます。 「 lo tokion cu midju lo nipon jecta」で「東京は日本政府の中央」という意味になります。 擬音語・擬態語なども対象となります。 「 gurgur carna 」で「ぐるぐる回る」、「 kokekok krixa 」で「コケコッコーと鳴く」などとなります。
先行議論
http://groups.google.com/group/lojban/browse_frm/thread/5a2ff7cb4abb02a9
== 接続詞の簡略化 ==
<br>
従来の表現力を損ねずに接続詞の全体数を減らします ―
<div  class="plugincode">
  ... e ... --&gt; ... je ... ... je ... --&gt; ... je ... ... i je ... --&gt; ... i je ... ... gi'e ... --&gt; ... gi je ... ge ... gi ... --&gt; je gi ... gi ... joi gi ... gi ... --&gt; joi gi ... gi ... gu'e ... gi ... --&gt; 破棄
</div> [[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:code]]
<br>
先行議論
http://groups.google.com/group/lojban/browse_frm/thread/131b44ba66d8a108/bac4b378caafbdeb?lnk=gst
http://groups.google.com/group/lojban/browse_frm/thread/33d26e8385fed297/4b5ff7e3f9269d06?lnk=gst
== 句節の接続対象の拡張 ==
<br>
句や節を sumti だけでなく selbri にも接続できるようにします ―
<div  class="plugincode">
  lo mlatu <nowiki>[ku]</nowiki> pe mi lo mlatu pe mi <nowiki>[ku]</nowiki> ti <nowiki>[cu]</nowiki> mlatu pe mi lo tricu <nowiki>[ku]</nowiki> poi barda lo tricu poi barda <nowiki>[ku]</nowiki> ti <nowiki>[cu]</nowiki> tricu poi barda
</div> [[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:code]]
<br>
== selma'o (cmavo 類名)の統合と破棄 ==
<div  class="plugincode">
  JOI, JA, A, BIhI, VUhU, JOhI --&gt; JOI FEhE, MOhI, NAhE --&gt; NAhE KI, BAI, PU, ZI, ZEhA, FAhA, VA, VEhA, VIhA, TAhE, ZAhO, CAhA, CUhE --&gt; BAI LA, LE --&gt; LE FUhE, UI, CAI, NAI, DAhO, FUhO, RAhO, GAhO --&gt; UI ME, NUhA --&gt; ME LAU, TEI, FOI, BY --&gt; BY SA, GUhA, BIhE, CEhE, PEhE, NUhI, NUhU, MAhO, NAhU, PEhO, KUhE, FUhA, MOhE --&gt; 破棄
</div> [[Image:wiki_plugin_edit.png|Edit Plugin:code]]
<br>
== その他 ==
<br>
[[zasni+gerna+cenba+vreji|http://www.lojban.org/tiki/tiki-index.php?page=zasni+gerna+cenba+vreji]]




Line 3,208: Line 489:


== 案内 ==
== 案内 ==
 
対応するページ: [[案内]]
<div  class="wikitext">  
<div  class="wikitext">  
<div  class="titlebar">
<div  class="titlebar">
Line 3,247: Line 528:


== 案内B ==
== 案内B ==
 
対応するページ: [[案内B]]
<div  class="wikitext">  
<div  class="wikitext">  
<div  class="titlebar">
<div  class="titlebar">

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語彙

対応するページ: 語彙

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公式単語表

See Also:Dictionaries, Glossers and parsers

Root Words { gismu }

Vocab Info Versions

alphabetical order with defs English, Spanish,Esperanto, every language available on the jbovlaste
keyword order with defs English
oblique keywords English
mapping to old Loglan "prims" English
Roget's thesaurus codes English
Ordered by draft textbook English
Thesaurus (ignore links) HTML (en), LaTeX (en)
Synonyms English
Grouped by rhyming English
vim Help Format English
Edit Plugin:fancytable
Note: Format of gismu lists (en)
See also: Gismu at Wiktionary (en)

Particles { cmavo }

Vocab Info Versions

alphabetical order with defs English, every language available on the jbovlaste
grouped by selma'o English, Spanish
Edit Plugin:fancytable

Compounds { lujvo }

Vocab Versions

alphabetical order with defs English: "current", old, older, ancient (c. 1994-2-13 Nick Nicholas)
Edit Plugin:fancytable
Can't find a lujvo in the above lists? You can guess its meaning from its component rafsi using this list

Borrowed Words { fu'ivla }

Vocab Info Versions

cultural fu'ivla (work in progress) English
Edit Plugin:fancytable
Edit Plugin:split


jbovlaste

対応するページ: la jbovlaste

jbovlaste is a dictionary editing interface by Jay Kominek, massively updated by Robin Lee Powell, now in full production.


http://www.lojban.org/jbovlaste/



Brammo also created a program to create a dict database out of a database generated by jbovlaste, No such attachment on this pageEdit Plugin:attach. "Dict" in that sentence is not an abbreviation but connotes a type of software which creates "dict databases." Using this download involves prerequisites of a technical nature.


A local Tiki hack has been made to allow Tiki to work as a wiki for semantic lists of jbovlaste words; see jbovlaste Wiki Local Tiki Hack for more details.



For editors: this list tells which useful English words are yet to get a search hit in jbovlaste. The sooner the dictionary covers these words, the sooner it becomes more useful at least for English speakers.



jbovlaste import: FrontPage lang ja

対応するページ: jbovlaste import FrontPage lang ja

あなたにできること

  • 定義や投票が必要なもの. このリストは今のところ全部の言語、natlang、valsiを一緒くたにしています.
  • 英語以外の言語をあやつる方は、フロントページがまだない言語のリスト lang ja?を見てみて下さい.そして、もしできれば書いて下さいね.wikiの各ページの一番右下には、そのページの別言語バージョンのリストがあります.
  • Work on jbovlaste import: adding gismu gloss words lang ja?
  • 紙の辞書にあった方がいいもの lang ja?を考える
  • Work on the list of jbovlaste import: lujvo mentioned in the word lists lang ja?.
  • Work on the list of jbovlaste import: noralujv entries with no definitions lang ja?, especially if you're an oldbie.
  • このページをちゃんと翻訳する


各種専門用語のページ

  • 分類学 lang ja?
  • 羅針盤 lang ja?
  • 周期表 lang ja?
  • 暦 lang ja?
  • ロビンの用語 lang ja?
  • 日の名前 lang ja?
  • 計算機用語 lang ja?
  • 文化 lang ja?
  • 度量衡 lang ja?
  • 感情 lang ja?
  • 色 lang ja?
  • 科学 lang ja?
  • 服飾 lang ja?


外部の類義語辞典ぽいページ


便利なツール達

  • Please search for occurences of words before you define them.
  • キーワードとして入力する自然言語は、問題になっているLojbanの単語の翻訳として適切なものはすべて網羅したいので、dictのようなサービスで類義語を探すのがおすすめです.
  • wikiのテキスト整形ルール.
  • jbovlaste import: bad valsi lang ja?


メタな議論

  • jbovlaste import: canonical forms of lujvo lang ja?
  • jbovlaste import: collating lang ja?

jbovlaste import: NatLang Word Definitions Or Votes Needed lang ja

対応するページ: jbovlaste import NatLang Word Definitions Or Votes Needed lang ja


la nikyge'u

対応するページ: la nikyge'u

  Translation in progress.

la nikyge'u (le nikyge'u selkei)


The Tall-tale Game
<table>
<tr>
<td>Some time between late Sunday (06/Sept./09} and early Monday a few people were very bored and accidentally created what is probably the best game known to Lojbanistan. The game first started as a play on games similar to shiritori and 'Fortunately, Unfortunately' in an attempt to find an interesting and entertaining way for new and old speakers alike to practice their Lojban. We first started off just by naming gismu that began with the last two or three letters (see rules for details) of the previously named gismu, but found this to be somewhat boring. Another player suggested we make whole bridi out of these selbri to make things more memorable, and so we went along with it, saying rather silly things to accommodate the rules. Eventually somebody had said "lo gerku cu nikle", which we thought was absolutely hilarious, and so the next player went on about "lo nikle gerku", which quickly became "le nikle gerku", and evolved into a full-blown story about the nickel-dog, the gold-dog, their child the copper-dog, and their arch-villains the air-dogs (which, sadly, can't remember that they get flight-sick very easily). Out of the many Bill Braskian things attributed to nickel-dog, a few of them are:


  • Magic.
  • Shapeshifting
  • Excreting metals
  • Sapience</td>


Due to the fact that this was absolutely hilarious and Lojban lacks some of its own culture-words, this spawned the cimjvo? nikyge'u. Borrowing from the idea of 'a big fish' and selckiku's previous suggestion of having 'cimjvo', a new term was coined.

<td>
ImageEdit Plugin:img
le nikle gerku cu jundi
</td>

</tr>
</table>




ルール

  • 最初のプレイヤーは bridi を“プレイ”します。 普通は、「ニッケル犬/le nikle gerku」を x1 とする何かについて述べます。
  • 次のプレイヤーは、先のプレイヤーが使った selbri の語末の2つか3つの字で始まる別の selbri を使って別の bridi をプレイします。 前の bridi との間に物語が生まれるような脈絡が必要です。
    • 例: A「le nikle gerku cu zvati」 B「i ri tinbe mi」 C「i ri bevri lo bolci」 D「i ri _vri_ci」
  • selbri が tanru の場合、 tanru 中の最後の brivla が続きの対象となります。


Memorable Lines



  • No such attachment on this page
  • A sizeable quote from the first game:

<table>
<tr>
<td>


</td>
<td>


ImageEdit Plugin:img
Nickel-dog is polygonal and standing at attention!
</td>

</tr>
</table>




初心者のためのロジバン

対応するページ: 初心者のためのロジバン

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年表

対応するページ: 年表

  • 1954?
  • 1960?
  • 1961?
    • 当時は言語学の研究を助成していたNIMH(国立精神衛生研究所)から、Loglan関係の研究資金がJCBにおりる
  • 1964?
    • ロバート・ハインラインによるベストセラーSF小説『月は無慈悲な夜の女王』でLoglanが言及される。
  • 1968?
    • Loglanの本がマイクロフィルムを媒体として出版される
      • Loglan 1: 言語の概要
      • Loglan 2: 言語設計の根拠
      • Loglan 3: 教科書 (未完)
      • Loglan 4/5 英語<->Loglan辞書
      • 言語学者のアーノルド・ツヴィッキーが言語学の雑誌にLoglan 1のレビューを掲載
  • 1974?
    • Loglan 4/5 の改訂版がハードカバー、ソフトカバーの辞書として出版される。サイエンティフィック・アメリカン紙に広告が掲載される。
  • 1975?
    • Loglan 1 の改訂版がハードカバー、ソフトカバーの本として出版される
  • 1976?
  • 1977?
    • NSFへの1回目のプロポーザルが却下される
    • Doug Landauer?によるLoglanの初の機械文法。YACCを用いており、まだ完全ではなかった
    • Loglanによる初の長い「会話」(参加者が単語を調べるための「間」がほとんどを占めた)
  • 1979?
    • Nora Tansky (現在はNora LeChevalier)がTLIの1人目の「メンバー」になる。1981年までにはメンバーは数人に増え、「会員直接経営」の組織となった。1981年にLognet?が始まり、会員間のコミュニケーション手段の役割を果たした。
    • 語形大革命(GMR)が始まる。1982年に完了
  • 1980?
    • JCBの訪問を機に、ニューイングランド地域のログラニストの集まりが行われた。これが初のLogfestである
  • 1982?
    • Jeff Prothero?による多大な貢献を得て、Loglanの初の完全な機械文法がScott Layson?によって完成される。
  • 1983?
    • GMRやその他の技術的問題についてTLIメンバーが異議を唱え、それに応じてJCBがTLIの決定権を再度握ることになった
    • ジム・カーター?が独自にTLIとは違ったLoglanの資料を発表する。これは「すべてLoglanの逆を行っている」としてpcからはNalgolとみなされた。カーターの資料に関する議論を発端として、JCBに決定権を移動する件が大きな政治的紛争となる。以降1年間、それまで活発だったログラニストのほとんどは活動をやめ、The Loglanistも発行されなくなる。
  • 1986?
    • 7月 - me la uacintyn loglytuan? (後のju'i lobypli) 第1号が発行される。ワシントンDC地域のログランユーザー会の発足につなげ、会員間のやり取りを復活させようという意図があった。
    • 9月 - BPFK Member: Bob LeChevalierLogfestでの年一度の集まりを再開させる。Joel ShprentzがBBS上にLoglanのLogflash?や単語一覧などの資料を載せる。JCBはlojbabの活動をTLIをのっとろうとするものだとみなし、lojbabがJCBの決定権を拒否すると法的措置を取ることを警告した。さらに彼およびノラの著作物はTLIが所有すると主張した。.
  • 1987?
    • 4月 - me la uacintyn loglytuan? 第3号の発刊と同時にhoi loglypli?に名称が変更
    • 5月 - メモリアルデーの週末、Lojban (当時はLoglan-88と呼ばれていた)がBPFK Member: Bob LeChevalierNora LeChevalier (この時はまだ姓はTanskyだった)、Gary Burgess?、Tommy Whitlock?によって開始される。この時はJCBによる著作権の主張を回避するために別のgismu一覧と音韻体系を用意するだけの予定だった。
    • 7月 - The Logical Language Group創立
    • 10月 - lojbabとNoraが結婚式を挙げ、始まったばかりのLojbanで誓いの言葉を述べる
    • 12月 - 最初のgismu一覧が確定される
  • 1988?
    • 1月 - Evecon(SFのイベント)において、Loglan-88としてLojbanが公表される
    • 2月 - hoi loglypli?第4号の発刊と同時にju'i lobypliに名称が変更
    • 2月 - JCBがLoglanを商標登録し、lojbabとNoraを訴えると警告。1年後、交渉が挫折し、Logical Language Groupが商標の取り消しを求めて訴訟を起こす。
    • 5月 - Logical Language GroupがNPOとして正式な組織となる
    • 6月 - Lojbanの機械文法の開発が始まる
    • 6月 - "Lojban - A Realization of Loglan"が言語としての正式名称に採用される
    • 10月 - 一番最初の完全なcmavo一覧と機械文法が完成。Grammar Synopsis(文法概要)の初稿が出版を目的として執筆される。厳しい批判の後、教科書と辞書の方が優先度が高いとして棚上げに。John CowanによるThe Complete Lojban Language(1997)がGrammar Synopsisの完成版である。
  • 1989?
    • 1月 - 最初のLojbanの教室が開かれる。講師はBPFK Member: Bob LeChevalierで、同時進行で教科書の執筆も進められたが、否定についての質問に答えられないことが判明した時に中止された。これが発端となって"negation paper"(否定についての論文)が書かれ、後にThe Complete Lojban Languageの1章を構成することになる。
    • TLIがLoglan 1の第4版を出版する
    • 8月 - Lojban教室の第1期生によって初めてLojbanによる長い会話が行われる
    • LojbanメーリングリストがEric Raymond?によって作られる
    • ワシントンポストに記事が掲載される。JL11 (3/90) に再版
    • 『開いた窓』(サキ)のAthelstanによる翻訳、およびLojbanによる詩作について2本の記事がJL10 (Nov/Dec 1989)に掲載される。
  • 1990?
    • 8月 - 文法のベースラインが設定される。機械文法がJL13に掲載される。
  • 1991?
    • (3月; JL14) Loglanの商標が取り消される。取り消しは合衆国控訴裁判所でも追認される。
    • 'Tweeners世代のロジバニストの始まり。オンライン上のコミュニティも大きな広がりをみせる。
    • 7月 - ziryroiの出版
  • 1992?
    • 2月 - Athelstanの事故
    • gismu一覧の最初のベースライン設定。JL16 (June/92)でPSの変更が告知される。
    • モスクワ滞在を機に、lojbabがロシアでLojbanの普及活動をおこなう。初の国際的普及活動。
    • ckafybarjaプロジェクトが始まる
  • 1993?
    • 5月 - ju'i lobypli 第18号で(le terpra cu denpa da poi balvi)が出版される
    • 6月1日 - 大ラフシ再配分が施行される
    • 12月? - Veijo Vilvaが半公式のLojbanウェブアーカイブを設置する。これが後にwww.lojban.orgとなる
  • 1994?
    • 機械文法の最初のベースライン設定
  • 1995?
  • 1997?
    • 7月 - 出版に向けて言語全体のベースライン設定: 文法書と辞書、教科書がすべて出版されてから5年間は維持されるはずのベースライン
    • 11月28日 - John CowanによるThe Complete Lojban Languageの出版が発表される
  • 1999?
    • luryri'eが出版される (オンライン版のみ).
    • 2月から11月 lapoi pelxu ku'o trajynoblila jbosteに連載される
    • Steve Furlongによるmi terpa、Lojbanで書かれた最初の児童書
  • 2000?
  • 2001?
    • 「甚大なる見かけ上の成長」- 沢山のロジバニストがウェブページを作る
    • 6月13日(?) - djezによってWikiが開始される
    • alt.language.artificial.lojban (?)が作られる
    • Lojban beginnersメーリングリストが作られる
  • 2002?
    • 1月4日 - jezraxがこの年表を初版を作る。こうなるとは予想もせずに...
    • 1月20日 - BPFK Member: Bob LeChevalierが年表の穴埋めをする; 抜けている事柄があるようなら、もっと思い出せないか聞いてください
    • 11月28日 - LLG委員会が新しいベースラインポリシーを採用し、言語の凍結を解除する。Lojbanベースラインに含まれる矛盾や詳細に欠ける領域を明確化するためにBPFKが設立される
  • 2003?
    • 3月29日 - BPFK開業
  • 2004?
    • 月日不明 - Robin Lee PowellがBPFKの代表に就任
    • IRCの#lojbanチャンネルに新しいユーザーが沢山増える
  • 2006?
    • 11月30日(?) - XKCDにLojban登場!


LogicalLanguageHistory



文書

対応するページ: 文書

解説書

対応するページか?(ページのタイトルが文字化け): 文書

学習のページを参照。


紙の出版物としては、以下のものがある。


  • The Complete Lojban Language (略称 CLL, 日本語訳)は1997年に出版されたロジバンの詳細な解説書です。 以後5年間のロジバンの“凍結期”で公式の文法を規定していました。 それまでは大きな変化を続けていたロジバンの文法が5年の間この本によって固められました。 凍結期の後から現在まで、わずかながら ロジバン文法の改良案が唱えられ続けています。 代表的なのは冠詞に関わるxorlo 案です。 この案は広くロジバン話者に受け容れられていますが、 CLL の観点とは異なるものです。 オンライン版の CLL は The Lojban Reference Grammar として無料で入手できます。CLL を初心者が読むための章の順序が提案されています。 正誤表(誤植などの訂正)は errata にあります。 この表の大部分は公式に承認されています。
  • What is Lojban?日本語訳)は、ロジバンを習おうかどうかを迷っている人達のための縮約紹介として書かれました。


辞書

詳しくは学習のページを参照。
日本語辞書 は2008年に共同制作が始まったものです。
現在はGoogle Docsに移設されています。
また、UI類以外の内容はjbovlasteにコピー済です。


翻訳やオリジナル作品

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